以前、滋賀県米原市清滝(まいばらし きよたき)にある清滝寺徳源院(せいりゅうじ とくげんいん)へ、有名な道誉桜(どうよざくら)を見に行ったときのことです。
道誉桜とは、南北朝時代の武将である佐々木道誉(別名、高氏)が自ら植えたサクラのこと。
現在、徳源院に植えられているサクラの木は、その二代目と三代目にあたる。
すぐ近くの清滝神社を参拝すると、裏手にある清滝山(きよたきやま)への登山口を見付けました。
調べてみると手頃な高さの山で、さらに山頂は開けていて景色も良さそうです。
ということで、紅葉直前の清滝山に登ってきました。

徳源院の第二駐車場から参道へ
徳源院の駐車場へは、国道21号線の交差点「津島神社前」で北へ曲がって、道なりに北上します。
清滝集落の中に入ると、川の手前の交差点に「徳源院」と書かれた案内板があります。
矢印にしたがって川沿いの道を西に進むと、左側に駐車場があります。
徳源院駐車場 徳源院への参道 分岐点(左)徳源院(奥)第一駐車場(右)清滝山登山口
駐車場に自動車を停めて、徳源院へと続く川沿いのまっすぐな参道を、山の方へ歩いていきました。
現在、清滝寺の建物は徳源院を残すのみですが、往時は広大な敷地を持つ大寺院だったそうです。
参道の両側には十二の僧坊(そうぼう)が建てられ、多くの僧が暮らしていました。
僧坊とは、僧や尼僧、その家族が生活する宿舎のこと。
清滝山登山道の入り口

清滝山登山道は、徳源院の第一駐車場と清滝神社の間から始まります。
清滝山には、松明山(たいまつやま)という別名が付けられているようです。
訪れたときには目に入らなかったのですが、かすれた朱墨で次のようなことが書かれていました。
右側 神社拝殿○下に登山者名簿があります。ご面倒ですが御記名ください。
ちょっとしくじってしまいました。

なお毎年 8月14、15日の両日は、清滝山において大松明行事という神事が執り行われます。
このときだけは昔からの習わしで、女性の清滝山への入山が禁止されるそうです。
無数の石が転がる林道
獣害防止柵 西国三十三所 那智山入り口 林道の終わり
どこの山でも設置されていますが、登り始めると、まずは獣害防止柵を通り抜けました。
ふもと近くは林道になっているようで、軽トラックなら通れそうな幅があります。

途中には、地元の方のための西国三十三所観音巡礼の入り口もありました。
そこからさらに登っていくと、林道は終わります。

川の上に架けられた土橋を渡ると、登山道はすっかり細くなってしまいました。
あとは細い山道を登っていくようです。
急斜面を登って尾根へ

細い山道を登り始めると、すぐ右側に苔むした大岩を見付けました。
結構大きいのですが、土や枯れ葉が大量に堆積しているので、上に登れそうです。

ただ大岩は信仰の対象になっているおそれがあるので、登るのは止めておきました。
清滝山では神事が執り行われるので、もしかするといろんな風習があるかも知れません。
急斜面を右へ左へ 黒い実の植物 尾根へ
大岩からは、さらに急斜面を右へ左へと曲がりながら、登っていきます。
ときどき休憩しながらも、ひたすら登っていくと、清滝山の尾根に着きました。
さらに清滝山を登っていきます。
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