以前、滋賀県米原市清滝(まいばらし きよたき)にある清滝寺徳源院(せいりゅうじ とくげんいん)と清滝神社を訪れたとき、清滝山(きよたきやま)への登山口を見付けました。
調べてみると手頃な高さの山で、さらに山頂は開けていて景色も良さそうです。
ということで、紅葉直前の清滝山に登ってきました。

清滝山の頂上で松明行事に使われるであろう火点場(ひとぼしば)を見たあとは、別の登山道を下りて「しめの尾」と書かれた立て札を通り過ぎ、萌芽更新の森を歩きました。
緩急をくり返す山道
緩やかな森の終わり 急な下り坂 緩やかな道
さて緩やかな萌芽更新の森が終わると、今度は急な下り坂が始まりました。
しかしそれほど長くはないので、しばらく下りていくと、ふたたび緩やかな道に変わります。

そのまま何となく歩いていると、ふもとの方を向いている立て札がありました。
気になるので、何が書かれているのか見に行くことに。
ちなみにこの先へ進むと、ふたたび急な下り坂になっていました。
清滝山の山の神とは?

ふもとの方を向いている立て札を見に行くと、「山の神(やまのかみ)」と書かれていました。
その下には標高まで書かれていますが、特に高い場所のようには見えません。
山の神を祀(まつ)った祠(ほこら)や、樹齢を重ねたご神木でもあるのではないか、とあたりを探してみましたが、それらしきものは見当たりません。

調べてみると山の神は、多くの地域で女性の神様として信仰されているそうです。
ふもとから清滝山のこのあたりを望むと、山の稜線に 2つの膨(ふく)らみが見えます。
むかしの人はそれを、女性の特徴が山に現れたと思い、山の神がいらっしゃると考えたのでしょう。
丸太の階段を下りて分岐点へ
急な下り坂 つづら折りの坂道 丸太階段の始まり
山の神からは、しばらく急な下り坂が続きます。
つづら折りになった道をひたすら下っていくと、樹脂製の丸太でできた階段が始まりました。
しかも階段の谷側には、手すりまで設けられています。
清滝神社から始まる登山道のことを思うと、まったく別の山に来たようでした。

さて丸太の階段がようやく終わると、分岐点に差し掛かりました。
地元住民の墓地には用がないので、清滝集落へ直行することにします。
毎年 8月 15日になると、墓地に大松明が点(とも)るようです。
水呑場と清らかな滝
水呑場(左) 水呑場(中) 水呑場(右)
清滝山で仕事を終えた人は、帰り際に水呑場(みずのみば)で喉を潤したようです。
なるほど川の水を見ると、きれいな水が流れています。

ふと右の上流の方を見ると、小さな滝が何段にもなって流れ落ちていました。
もしかするとこの滝が、「清滝」の地名の由来なのかも知れません。
あとがき
橋を渡って 獣害防止柵の扉 赤い実の植物
清滝山は登山者にあまり有名ではないようで、山頂を訪れても木に標高が書かれたタグなどありません。
しかしながら山頂からは、かなり広範囲に渡って周辺の素晴らしい景色を眺められます。
ただ清滝神社の横から登るのは、道があまり整備されていないので、大変かも知れません。
道が整備されている、霊泉寺の近くから登ったほうが良さそうです。
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