滋賀県犬上郡多賀町(いぬがみぐん たがちょう)には、胡宮神社(このみや じんじゃ)があります。
前回、胡宮神社裏山の青龍山に登ってきましたが、整備された遊歩道は他にもあるようです。
ということでふたたび、胡宮神社から青龍山に登ってきました。
かつて整備されていた遊歩道の中には、すっかり廃(すた)れてしまったものもあります。

胡宮大駐車場を通り抜けて、青龍山に北側から登り、磐座まで来ました。
青龍山頂上への道


さて磐座からは、青龍山頂上を目指して歩いていきました。
一旦、分岐のある鞍部まで下ったあとは、ふたたび丸太階段を登っていきます。


すると程なく青龍山頂上にたどり着きました。
前回登ったときは草ぼうぼうだったのですが、いつの間にか草刈りされています。
山頂からは前回と同様に、見晴らしの良い湖東平野を眺められました。
大門池の向こうには犬上川が流れ、荒神山も見えています。
青龍山頂上から南へ


青龍山頂上からは、南の方へも遊歩道が続いているようなので、行ってみることにしました。
ところが遊歩道はすぐに、生い茂るマツで覆い隠されてしまいます。


地面には丸太階段や踏み跡があるので、まったく歩けない訳ではないのですけどね。
茂みをかき分けながら進むのは、意外に大変です。
結局、シダ植物の群生地まで来たところで、進むのを断念してしまいました。
シダ植物に混じってイバラが生えており、服や肌に引っかかって思うように進めないのです。
廃れていた、谷の道


さて青龍山頂上から来た道を戻ってきたら、谷の道を通って史跡の森へ行ってみることにしました。
ところが歩き始めると、遊歩道はすぐ鬱蒼(うっそう)としたヤブになってしまいます。
地面を見ると、丸太階段がしっかりと設置されていたのですけどね。
無理やり通り抜けようとしたのですが、イバラに引っかかって、にっちもさっちも行きません。
仕方がないので磐座の道をたどって、胡宮神社まで下っていきました。
前途多難な生活や人生をよく「イバラの道」と例えますが、実際に通るのは傷だらけになるので嫌いです。
あとがき
かつてこのあたりには、敏満寺という大きな勢力を持つ寺院がありました。
ところが戦(いくさ)に加勢したので、浅井長政と織田信長に相次いで焼かれて、衰退してしまいます。
近江国輿地志略. 下(巻49至100) のコマ番号:99/241
国立国会図書館デジタルコレクションより
その跡地に時代を隔てて建てられたのが、胡宮神社と多賀サービスエリアです。
それらのあいだには遊歩道が整備されており、自由に行ったり来たりできるようです。

折角なので、遊歩道を途中まで歩いてみました。
沿道には石灯籠などが並べられていますが、行き来する人はめったにいないかも知れません。
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