以前、テレビのクイズ番組「ヘキサゴン」の中で、奈良と京都が電車でつながっていることを知りました。
それ以来ずっと一度、京都経由で奈良まで行ってみたいと考えていました。
久しぶりにそのことを思い出しましたので、奈良市まで行ってみることに。
奈良は、小学校 5年生のときに、社会科見学で行って以来でした。
近鉄(近畿日本鉄道)に乗って奈良へ

奈良といえば、まずは有名な東大寺(とうだいじ)の大仏でしょう。
地図を見てみたところ、最寄りの駅は近鉄奈良駅のようです。
折角行くので、ほかに見るべきものはないかと、近鉄奈良駅のあたりを探してみました。
すると、有名な興福寺(こうふくじ)がありましたので、ここも散策コースに加えました。
つぎの週末、さっそくJR東海道本線に乗って JR京都駅へ。

近鉄京都線に乗り換えると、ひたすらのどかな景色の中を電車が走ることになります。
大和西大寺駅で近鉄奈良線に乗り換えると、終点はもうすぐです。

近鉄は平城宮跡の中を走っている!
近鉄奈良線は、平城宮跡(へいじょうきゅうあと)の中を通っています。
いま新たに鉄道を敷くとしたら考えられませんが、鉄道を通した当時は平城宮跡の歴史的な観光価値など、なにも考えても見なかったのでしょう。

朱雀門(すざくもん)の近くを通り過ぎ、しばらく乗っていると、終点の近鉄奈良駅に着きました。
北参道から興福寺の中へ
近鉄奈良駅から出て東へ、ゆるやかな登り坂になっている歩道を歩きました。
興福寺の境内の方を見ると、何やらちょっと工事中で、最初の入り口は通行止めです。
さらに歩いていくと、ようやく北参道から興福寺の中に入れました。

北参道を抜けてまず最初に見えたのは、左前方に並んで建つ巨大なお堂と五重塔(ごじゅうのとう)です。
その巨大なお堂の名前は、興福寺の東金堂(とうこんどう)といいます。
中に入るには、拝観料が必要なので、よっぽど重要なものがあるようでした。
興福寺東金堂の仏頭
持国天 増長天 広目天 多聞天
拝観料を払って東金堂の中にはいると、仏像や神像が整然と並べてあります。
また、重要文化財の本尊薬師如来像をはじめ、四天王像や十二神将像なども見られます。
それらの像を丹念に見ながら一番奥まで進むと、むかし歴史の教科書でよく見た興福寺仏頭(こうふくじ ぶっとう)を発見しました。
頭だけしか残っていませんが、それでも 1メートル近い大きさがあります。

仏像の胴体部分は、火災で焼失してしまったらしいのですが、全身がかなりの大きさだったことは、想像に難くありません。
五重塔の内部は非公開で、阿修羅像は出張中
そとに出て、つぎはすぐ隣に建っている五重塔を見に行きました。
でも興福寺では、五重塔の中に入ることは出来ません。
京都の東寺に行ったときは、たまたま公開中だったので、五重塔の内部に入れました。
同じように入れるかと思っていましたが、普通は入場禁止のようです。

なお見かけた看板によると、阿修羅像はどこか他所(よそ)のイベントに貸し出されているようでした。
せっかく遠いところまで来たのに、とても残念です!
中金堂は工事中!
また、中金堂(ちゅうこんどう)は、再建中で工事用シートで覆われていて、何も見られません。
内部までまともに見られたのは、結局五重塔の北どなりに建っている東金堂だけでした。

ほかに見るものは、ないのかな?と思い、礎石がたくさん並べてある中門・回廊跡の上を見ながら歩いて、西の方にある建物を見に行きました。
何と立派な南円堂!

まずは、藤棚の下をくぐって、興善院(こうぜんいん)へお参りです。
別名「一言観音(ひとことかんのん)」といい、何でも一言だけ願いを叶えてくれるそうです。

みなさん、お願いごとがあるのか、熱心にお願いをされているようでした。
ボクが気になったのは、そのとなりの南円堂(なんえんどう)です。
上から見ると巨大な八角形のお堂です。
横から見てもカッコいい形でしたので、しばらく見入ってしまいました。
遠くに猿沢の池を眺めながら
最後に通ったのは南大門跡ですが、残っているのは礎石ばかりで何もありません。
ただ、遠く下の方に、大きな猿沢の池を眺めることだけはできました。
さて、もうそろそろ次へ行きたい気分になってきました。
東金堂と五重塔の間を東に抜けて、興福寺を後にしました。
次回は、シカで有名な奈良公園です。
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