福井県三方郡美浜町(みかたぐん みはまちょう)には、国吉城址(くによし じょうあと)があります。
大河ドラマ「麒麟がくる」を見ていて、その存在を知りました。
ということで、若狭国(わかさのくに)の国吉城址に登ってきました。
ただ、そのついでに登りかけた近くの御岳山(おたけやま)は、途中で断念しています。

駐車場に自動車を停めて、准藩士屋敷跡の前を通り、佐柿町奉行所跡に建てられた歴史資料館の外観を見に行ったあとは、城主居館跡正面虎口でパンフレットをもらいました。
城主居館跡の礎石建物跡群
国吉城址への登り口 樹脂製の丸太階段
ということで、城主居館跡の中に整備された遊歩道を歩いて、国吉城址へ向かいます。
遊歩道には、朽ちて壊れることのないように、樹脂製の丸太階段が設置されていました。
敷石遺構と礎石建物跡 埋め戻された遺構群
すこし登ったところには、「敷石遺構」「礎石建物跡」と書かれた案内がありました。
発掘調査によって、水辺で採れる丸石を敷き詰めた場所や建物の柱を支える礎石群が見つかったそうです。

ところがあたりを見回してみても、それらしきものは見当たりません。
現在は遺跡の状態を保存するために、元通り埋め戻されてしまったようです。
シャガの群生地と獣害防止柵
急坂の始まり 城山山頂まで 500メートル
城主居館跡が終わると、いよいよ本格的に急勾配の上り坂が始まりました。
すこし登ったところの岩陰に「城山山頂・国吉城本丸跡まで あと500m」と書かれた道標が置かれています。
群生するシャガ 獣害防止柵を通り抜けて
ご多分に漏れず国吉城址への遊歩道にも、獣害防止柵が設置されていました。
扉を通り抜けたら、戸締まり用の金具(内掛)をしっかりと掛けておきます。

ちなみにこのあたりの斜面には、シャガが群生していました。
春のゴールデンウィークの頃になれば、白い花が一斉に咲き出すことでしょう。
長いつづら折りの坂道
つづら折りの坂道 城山山頂まで 400メートル
獣害防止柵の扉を通り抜けると、遊歩道はつづら折りの坂道になりました。
山頂までは残すところ、400メートルです。
延々と続くつづら折り 城山山頂まで 300メートル
見上げると、谷あいの斜面をつづら折りの坂道が、上の方まで続いていました。
ひたすら登って、城山山頂まで 300メートルのところまでくると、つづら折りはとりあえず一段落します。
土塁と食い違い虎口がある、二ノ丸跡
道はなだらかに左の方へ 木立の向こうに曲輪跡
さて緩やかに左の方へ坂道を登っていくと、木立の向こうに奥の方へと続く曲輪跡が見えました。
どうやら国吉城址の二ノ丸に着いたようです。
二ノ丸跡の土塁 二の丸跡の食い違い虎口
二の丸跡を歩いていると、左側には高い土塁が築かれていました。
その続きに造られた食い違い虎口を通り抜けて、二の丸跡の先端の区画へ。
二ノ丸跡の先端 二ノ丸先端から斜面
二ノ丸跡の端まで行って下をのぞき込んでみると、人の歩いた跡が見えました。
整備こそされていませんが、ヤブにはなっていないので、ふもとの福寿院まで下りられそうです。
さらに国吉城址を歩いていきます。
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