福井県三方郡美浜町(みかたぐん みはまちょう)には、国吉城址(くによし じょうあと)があります。
大河ドラマ「麒麟がくる」を見ていて、その存在を知りました。
ということで、若狭国(わかさのくに)の国吉城址に登ってきました。
ただ、そのついでに登りかけた近くの御岳山(おたけやま)は、途中で断念しています。

連郭曲輪群のⅥ郭から、ふたたび北堀切まで戻って、北西虎口を通り、本丸跡へ入ったあとは、東虎口と南隅櫓台を見て歩きました。
南堀切は三重堀切なのか?
南隅櫓台から南堀切へ 南堀切への崖道
さて国吉城阯の南隅櫓台からは尾根筋を下って、南堀切を見に行きました。
南堀切の底へ下りる斜面は急勾配なので、ロープが張られています。

ということで、何とか南堀切の底に着きました。
長い歳月を経て緩やかになっていますが、北堀切に比べると、かなり大きな堀切であったことが判ります。
波打つ尾根筋 南堀切の他にも二つの窪み
南堀切の底から御岳山の方を見ると、尾根筋が何だか波打っているように見えました。
確かめに行くと、手前と奥の 2ヶ所で尾根筋が横一文字に窪んでいます。

古墳のようにも見えますが、円墳にしては形が歪(いびつ)で、あまり盛り上がっていませんでした。
もしかすると南堀切は、三重堀切だったのかも知れません。
御岳山は、時間がなくて途中で断念
御岳山への登山道 森の中へ続く細道
折角なので御岳山の方へ尾根筋を歩いてみました。
最初のうちは下草もなくて、歩きやすそうな道だったのですけどね。
ぬかるんだ坂道 ほぼ直線的な登山道
次第に雑草が生い茂るようになり、草むらを抜けると勾配が急になりました。
登山道はほぼ直線的で、上り坂ばかりが続きます。

また前日が雨だったようで、地面が泥濘(ぬかる)んでおり、滑りやすくなっていました。
登っていてもあまり面白みがないので、早々に断念して引き返してしまうことに。
しっかりと整備された遊歩道

ということで来た道を戻って、ふもとへと下りていきました。
途中では、もう一度つづら折りの遊歩道を歩きます。
下から見上げたときは判らなかったのですが、上から見下ろすと整備されていることがよく判ります。
土砂が流れ出さないよう、丸太階段の谷側には板で土留めされていました。

ただ多くの人が上り下りするので、丸太階段がずれて踏面が狭い場所があります。
そこを通るときは、足を踏み外さないよう一歩ずつ慎重に下りていきました。
あとがき
国道27号線でたまに近くを走りますし、ドライブイン千鳥苑にもたびたび訪れたことがあります。
ところが国吉城址の存在は、まったく知りませんでした。
国吉城址の目立つところに、のぼり旗が立てられるようになったのは、最近のことなのでしょうか。
もしかすると以前からあったのに、遠すぎて気づかなかったのかも知れません。

たまに山城跡の近くを自動車で走ると、山腹に「〇〇城跡」と看板が出ているのを見かけます。
来客を増やすためには、遠くからでも読める文字を掲げることなのでしょう。
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