福井県小浜市(おばまし)の内外海半島(うちとみ はんとう)には、久須夜ヶ岳(くすやがだけ)があります。
以前天ヶ城山に登ったとき、ふもとの甲ヶ崎へ下りてきたら、正面に見えていました。
久須夜ヶ岳頂上付近には、アンテナ塔が何本も立てられています。
気になって調べてみると、エンゼルラインという無料道路が、山頂まで続いているではないですか。
ということで自動車に乗って、久須夜ヶ岳まで行ってきました。
ちなみに国の名勝に指定されている蘇洞門(そとも)は、内外海半島の海沿いにあります。
久須夜ヶ岳エンゼルラインへ
さて久須夜ヶ岳に登るため、まずはエンゼルラインの入り口へ向かいました。
小浜インターチェンジからは県道24号線を西へ進んで、交差点「小浜市役所前」で右(北)へ曲がります。
県道15号線に入ってしばらく北上したら、今度は三差路「阿納尻」で左(北)へ。
しばらく海沿いの道路を走っていると、いつの間にかエンゼルラインを走っていました。

ちなみに登り始めてすぐのところには、車線が中央分離帯で仕切られた場所があります。
かつて久須夜ヶ岳有料道路だったころの料金所跡です。
ご祭神が鎮座される、大神岩
横から大神岩 大神岩を見上げて
エンゼルラインを走っていると、道路のすぐ脇に巨大な岩がありました。
巻かれているしめ縄は、紙垂(しで)こそ新しくて白いものの、かなりの年代物に見えます。
この岩は「大神岩(おおかみ いし)」と呼ばれています。
久須夜神社のご祭神である、大巳貴命(おおなむちのみこと、別名:大国主命)が鎮座されているのだとか。

狼に見えるので別名を狼岩と言うそうですが、どこから見ればそう見えるのでしょう。
たぶん「大神」を「狼」だと勘違いした人が、書き間違えただけなのでしょう。
蘇洞門下り口を探して

ということで、久須夜ヶ岳頂上にある 3つの駐車場のうち、最初の駐車場に着きました。
駐車場の一番奥には、蘇洞門・久須夜ヶ岳自然歩道の案内板があります。
エンゼルラインを戻って 前方に立て札
ところが駐車場のまわりを探してみても、自然歩道らしきものが見つかりません。
範囲を広げてエンゼルラインを引き返してみたら、蘇洞門へと続く自然歩道の入り口を見つけました。
蘇洞門入り口 蘇洞門へと続く急坂
案内板には「道のりは約3.5キロメートルで 90分程…」と書かれていましたが、往復 5時間も掛かるそうです。
蘇洞門とよばれる場所は長いので、見て歩くのに時間が掛かるためでしょう。
折角ここまで来ましたが、もう時間が足りないので、駐車場へ引き返すことにしました。
久須夜ヶ岳頂上駐車場
アンテナ塔群への道 久須夜ヶ岳有料道路の石碑
ということで、ふたたび自動車に乗って、久須夜ヶ岳頂上の一番上の駐車場まで登ってきました。
近くの雑木林の中には、「久須夜ヶ岳有料道路」と刻まれた石碑が、遺(のこ)されています。
頂上駐車場から東(左)、常神半島 頂上駐車場から東(右)、小鰡ノ鼻
駐車場から東の方を眺めたら、海に突き出た常神半島が見えました。
むかし先の方まで走ったことがありますが、行き止まりで、釣り人だらけだった記憶があります。
頂上駐車場から南(左)、小浜湾、大島半島 頂上駐車場から南(右)、青葉山、若狭湾
今度は西の方を眺めると、大島半島を挟んで小浜湾と若狭湾が見えました。
駐車場の縁には、地名が書かれた立て札があるので、参考にしてなります。
あとがき
久須夜ヶ岳エンゼルラインは無料で、結構見晴らしが良いのですが、駐車場は閑散としていました。
食堂や売店がないので、景色以外に楽しみがないからかも知れません。

ちなみに以前、三方五湖レインボーラインを通ったことがありますが、有料ながら駐車場は混んでいました。
食堂や売店があって、さらにリフトまたはケーブルカーで山頂公園まで行けたりします。
久須夜ヶ岳有料道路が、無料のエンゼルラインになったのは、そのあたりが理由なのかも知れません。
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