伊吹山(いぶきやま)は、滋賀県と岐阜県にまたがる大きな山です。
標高が 1377メートルと、ボクにとってあまりに高すぎるので、これまで登るつもりはありませんでした。
しかし調べてみると、お手頃な高さのところに、山城跡や寺院跡があるようです。
米原市のホームページに、トレッキングマップが配布されていたので、それを片手に歩いてきました。

七曲りの道を登りながら、畑の畝(うね)のようになった畝状竪堀群を眺め、上平寺城跡の三の丸から二の丸、本丸へと登っていきました。
上平寺城の大堀切跡
上平寺城本丸跡から弥高寺跡 本丸跡の下を通る登山道
さて意外と早く上平寺城の本丸跡まで登れたので、つぎは向こう側の尾根筋に見えた弥高寺跡(やたかでら あと)を目指します。
出発地点である上平寺伊吹登山駐車場は、標高およそ 300メートルです。
本丸跡から分岐点まで下りてきたら、伊吹山五合目方面に向かって歩き出しました。
するとすぐに、本丸跡の北側に造られた大堀切に差し掛かりました。
大堀切と土橋(左) 大堀切と土橋(中) 大堀切と土橋(右)
長年の風雨に晒(さら)されて崩れているとは思いますが、それでも斜面がかなり急勾配になっています。
敵軍が尾根伝いに本丸の背後から攻め込んでくるのを恐れて、造られた堀切だと思われます。
薬師谷方面への分かれ道
案内標識 なだらかな尾根筋 伊吹山五合目へ
大堀切に架かる土橋を渡ると、あとはもう上平寺城跡らしき遺構は見当たりません。
しばらく登っていると、伊吹山五合目を指し示す案内板がありました。

なぜこんな判りやすいところに案内板が?と思って裏側をのぞいてみます。
すると「弥高百坊」と書かれた木切れが、ぶら下げられていました。
手元の上平寺城トレッキングマップによると、薬師谷と行者谷を通って弥高寺跡まで行ける道ようです。
ただ弥高寺跡の背後の大堀切から入りたかったので、まずは伊吹山五合目方面へ進むことにしました。

弥高寺の大堀切跡への分かれ道
鬱蒼とした森の中へ 道がだんだん緩やかに ひと時の安らぎを感じる道
さて伊吹山五合目方面へ歩き始めてしばらくすると、道が次第に急勾配になってきました。
すこし後悔しながらも、たまに立ち止まりつつ、ひたすら登っていきます。
すると道は、左の方へ曲がりながら、だんだんなだらかになってきました。
歩きながらですが、ここでホッと一息です。

もうそろそろ弥高寺跡へと続く分かれ道がありそうだと思っていると案の定、分岐点がありました。
ここから道を下っていけば、程なく弥高寺の大堀切跡に着きそうです。
いつもより近くに見える伊吹山
伊吹山五合目を指す案内板 伊吹山五合目方面への道
ただ伊吹山五合目方面への道も、青空が見えているので、何だかちょっと気になりました。
伊吹山五合目方面へ少しだけ、急な坂道を登ってみることに。

坂道を登り切るとそこは、ちょっとした広場になっていました。
見晴らしが結構いいので、休憩するのにも良さそうです。
普段ふもとから眺めている伊吹山が、かなり近くに見えていました。
しかし伊吹山五合目までは、まだまだかなりの道のりがありそうです。
つぎは、弥高寺跡に向かいます。
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