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【福井】旧北陸本線の小刀根トンネルを見付けたのは、敦賀市杉箸のそば屋の帰り

名所史跡めぐり
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福井県敦賀市杉箸(つるがし すぎはし)にあるそば処「又八庵」からの帰り道、気になるトンネルがあったので見に行ってきました。

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最初は使われなくなった道路のためのトンネルなのかと思っていましたが、実はむかしこのあたりを通っていた旧国鉄北陸本線の遺構だったのです。

物は試しと、出入り口から差し込む光だけを頼りに、暗いトンネルの中を歩いて往復してきました。

小刀根トンネルを見つけて

小刀根トンネルは、福井県敦賀市刀根(つるがし とね)を通る県道140号線から、すこし脇道に入ったところにあります。

敦賀市指定文化財になっているので、どのような文化財なのか見に行ってきました。
はじめは新道ができて使われなくなった、レンガ造りの古いトンネルだと思っていました。

ところが説明を読むと、むかし旧国鉄北陸本線がここを通っていたときの遺構だそうです。
狭いトンネルが 1本しかないのは、その当時はまだ線路が単線だったからです。

歩く男性

トンネル内部には照明が 1つもなく、しずくが滴(したた)って人が歩くような音がしますが、とりあえず暗がりの中を歩いてみました。

小刀根トンネルを通り抜けるとと

馬蹄形のトンネル内側は、上部がレンガ造りのアーチ状になっており、下部は石垣になっていたり硬い岩盤をそのまま利用していたりするので、当時の技術力の高さを見られます。

保線作業

地面は舗装されてないので、ぬかるんでいる場所もあり、歩きにくくなっています。
真ん中あたりには、保線作業員が列車と遭遇したときに、隠れるための穴がありました。

なお小刀根トンネルを抜けてさらに東へ歩いていくと、進入禁止の看板が出ていました。

柳ヶ瀬トンネルも実は

実はこのあたりにある古いトンネルには、もともと旧国鉄北陸本線が通っていました。
曽々木トンネル、刀根トンネル、小刀根トンネル、そして柳ヶ瀬トンネルの 4本がそうです。

当時のまま遺(のこ)るのは小刀根トンネルだけで、曽々木トンネルはすでにありません。

また刀根トンネルは全体的に、柳ヶ瀬トンネルは部分的に幅を広げて、自動車が通行するためのトンネルとして転用されています。

信号が無かったときの名残で、柳ヶ瀬トンネルには数ヶ所の待避所があります。

旧国鉄北陸本線とは知らずに

そういえば以前、福井県にあるJR北陸本線の今庄駅から、旧北国街道を通って帰ろうとしたら、間違えて山の中を通るトンネルだらけの道に入ってしまったことがありました。

前半は旧大桐駅旧山中信号所跡などの旧跡があったのですが、そのときは旧国鉄北陸本線だったとは知らなかったので、「なぜこんな山の中に?」と思いながら走っていました。

トンネル

後半は自動車 1台が通れるほどの狭いトンネルが連続します。
ほとんどのトンネルには信号機が付いていないので、恐る恐る通行したのを憶えています。

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あとがき

国道365号線の滋賀県と福井県の県境は、冬になると通行止めになります。

昔そのことを知らずに国道365号線を走ってしまい、見付けたのが国道365号線と国道8号線をつなぐ、県道140号線の柳ヶ瀬トンネルでした。

煙を出す蒸気機関車

相互通行の古くて狭いトンネルだとばかり思っていましたが、まさか鉄道が通っていたとは、つゆぞ知りませんでした。

柳ヶ瀬トンネルの狭さの理由が判ったので、これからも気を付けて通ることにします。

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