以前、三重県菰野町(こものちょう)の湯の山温泉に、母を連れて泊まりに行ったとき、大日堂というお寺に立ち寄りました。

大日堂の五百羅漢
五百羅漢(ごひゃくらかん)像が、境内の小山の上つまり屋外に並べてあることで、有名なお寺です。
そのとき、大日堂の道を挟んで北側にある菓子所が、たいへん気になっていましたが、一泊旅行に行く途中だったため、暑い車内に和菓子を置いておけず、買いには寄れませんでした。

気になる御菓子処へ
ということで、大日堂五百羅漢のとなりにあるお菓子所「大昇軒」に行ってきました。
今回は三重県菰野町を通る国道306号線から、丁字路「朝明郵便局前」で南東に曲がって、県道616号線を道なりに進みました。
朝明川を渡った直後に、道が大きく右に曲がっていましたので、そこだけ気を付けました。
交差点「五百羅漢前」で東へ左折し、空いていた大日堂五百羅漢の駐車場に、車を停めさせてもらいました。
季節のお菓子所「大昇軒」
さて、季節のお菓子所「大昇軒」の店内に入ってみました。
お店の中は広いのですが、和菓子の入ったショーケースはレジの傍だけになっています。
奥に進んでみると、ご贈答用の菓子箱がたくさん展示してあります。
さらに奥には茶室のような部屋があり、その真中には囲炉裏がありました。
その昔、お客さんを饗(もてな)すのに使ったのでしょうね。
国道303号線ができたせいで往来が少なくなり、店内の品揃えが寂しくなってしまったようですが、往時の賑わいをうかがい知れました。
もちろんお菓子を買いましたよ
さて、ショーケースの中の和菓子をいろいろと見ながら注文していきました。
いろいろ味を見たいので、5種類の和菓子を 2個ずつ、合計10個をお願いすると、ボール紙でできた無料の箱にきれいに詰めてくださいました。
元祖都饅頭
元祖都饅頭と名付けているだけあって、よほど自信があるだと思い買ってみました。
ただ白い和紙風の個装袋に入っているので、残念ながら中身は見えませんでした。
都饅頭とは、中身の餡があずき餡になっている拉(ひしゃ)げたなごやんと言った感じで、上に付いた黒ごまが良いアクセントになっています。
※なごやんとは敷島製パン(Pasco)の和菓子で、中身は黄身餡になっています。
こしあんの饅頭(黄)
ごく普通の小ぶりの饅頭で、こしあんとつぶあんがあります。
こしあんの饅頭を食べたい気分だったので、黃色い皮の饅頭を選びました。
たぶんクチナシで色を着けているのかな?
こしあんとつぶあんが、ひと目で区別できるように皮の色で分けられています。
こういう普通の饅頭も大事です。
鮎菓子
鮎菓子とは、薄めに焼いたどら焼きの皮 1枚を 2つ折りにし、求肥をはさんだお菓子です。
もちろん、お店によっていろいろなバリエーションがあります。
このお店の鮎菓子は独特で、鮎が川の水面から飛び跳ねている様子を表しています。
鮎の尾びれのくるんと捻れた状態を維持するため、鮎菓子の皮が厚めにしてあります。
ただそうすると、口に含んだときの求肥の割合が減って、味わいが変わります。
ボクは、鮎菓子の皮がもっと薄いほうが好きです。
クルミ塩大福
やっぱりクルミ塩大福で重要なのは、オメガ3脂肪酸たっぷりのクルミです。
クルミと餡のバランスが良くって、たいへん美味しかったです。
なおクルミ塩大福には、沖縄の海塩「ぬちまーす(命の藻塩)」を使われています。
ただし隠し味なので、餡の甘みを引き立てはしますが、大して主張はしていません。
沖縄の海塩もいいですが、三重のどこかに伊勢神宮の御塩浜の塩のような、海塩ってないのでしょうかね?
抹茶(クリーム)大福
抹茶大福はぱっと見、セロファンの包みに抹茶と書かれたシールが貼ってあるだけなので、餅に抹茶が練り込んであるのかと思っていました。
しかしいざ食べてみて、あまりの美味しさにビックリしました!
実はクリーム大福なので、抹茶をふんだんに混ぜ込んだクリームが中に入っています。
たぶん地元の美味しい菰野茶(こものちゃ)を使用しているのでしょうね。
あとがき
最初は、抹茶大福があまりにも美味しかったので、それを伝えるため、以前書いた記事の追記として書き始めました。
しかし、書いている内に話がどんどん膨らんで、結局 1つの独立した記事になってしまいました。
そんな大昇軒の抹茶大福を、また是非買いに行きたいと思います。
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