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【滋賀】米原市上丹生の松尾寺山を巡る その2 (西坂登り口から地蔵峠へ篇)

森の中を歩く二人 名所史跡めぐり
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米原市の公式ウェブサイトでは、トレッキングマップがPDF形式で無料配布されています。
それによると米原市内の山やまには、トレッキングコースが整備されているようです。

今回はそれらの中から一番気になった、松尾寺山(まつおじやま)に登ってきました。
松尾寺山は、滋賀県米原市上丹生(まいばらし かみにゅう)にある低山です。

松尾寺山の見どころ
松尾寺への登山道と見どころ

旧中山道番場宿の中にある鎌刃城跡駐車場に自動車を停め、旧中山道を歩いて久禮の一里塚まで行ったあとは、工場地帯と西坂集落の中を通り抜け、松尾寺山西坂登り口まで来ました。

西坂登り口から松尾寺山へ

ということで松尾寺山ハイキングコースの西坂登り口まで来ました。
山の中へと伸びる林道を歩いていくのかと思っていたら、右側にある黒い樹脂製の階段を登るようです。

階段はすぐに終わるので、あとは曲がりくねった登山道を登っていきました。
登山道は窪んでいるので判りやすいのですが、落ち葉が積もっているのでふわふわして歩きにくいです。

しばらく登っていると前方に送電鉄塔が見えてきて、上り坂が急勾配になってきました。
登っていくと丁石があるのですが、石灰岩で出来ているため脆(もろ)く、文字は読みにくいです。

近江国輿地志略の咲地蔵石像か?

茶色の案内板と石灰岩の丁石、ピンク色のテープを頼りにして、さらに登山道を登っていきます。
すると道端に「えみの地蔵」と書かれた案内板があったので、ちょっと寄り道していくことに。

脇道の坂を登って奥の方へ行くと、今にも崩れそうな石造りの祠(ほこら)がありました。
祠の中をのぞくと、錫杖を持った地蔵の石像と、頭髪があって坐禅しているお釈迦様らしき石像があります。

どちらの石像も石灰岩で造られているため、長年の雨風に晒(さら)されて、かなり溶けていました。
地蔵の石像の口元が微笑んでいるように見えるそうですが、よく判りません。

ちなみに解説板によると、近江国輿地志略(おうみのくに よち しりゃく)に紹介されているそうです。

確認してみると「咲地蔵石像 同山(松尾寺のある山)の半腹にあり」とありました。
ただ、どこにも「えみのじぞう」と読むとは書かれていませんでした。

近江国輿地志略. 下(巻49至100) のコマ番号:111/241
国立国会図書館デジタルコレクションより

えみの地蔵からの景色

えみの地蔵からの景色

えみの地蔵からは、近くの山やまと遠くの琵琶湖が見えます。
ただその日は曇り空だったので、湖面に雲が映ってしまい、湖がはっきりとは見えませんでした。

あたりには、地面から露出している石灰岩群がたくさんありました。
近くに石灰岩がたくさんあるので、むかしの人は石像丁石を造るのに利用したようです。

地蔵峠の一本杉へ

えみの地蔵からは、緩やかな坂道を登っていきます。
登山道がつづら折りになったあたりからは、モヤが出てきましたが、無事に地蔵峠に着きました。

一本杉と大日如来

地蔵峠には、巨大なスギの木がありました。
西坂集落の人たちからは、親しみを込めて「一本杉」と呼ばれているそうです。

またそのスギの木の根元には、胎蔵界大日如来坐像と思われている石像がありました。
石造りの祠の中に安置されていたのでしょうが、残念ながら祠が崩れて、天板が伸し掛かっています。

つぎは、松尾寺山の頂上を目指します。

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