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【滋賀】米原市上丹生の松尾寺山を巡る その3 (地蔵峠から山頂を経て二本杉へ篇)

名所史跡めぐり
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米原市の公式ウェブサイトでは、トレッキングマップがPDF形式で無料配布されています。
それによると米原市内の山やまには、トレッキングコースが整備されているようです。

今回はそれらの中から一番気になった、松尾寺山(まつおじやま)に登ってきました。
松尾寺山は、滋賀県米原市上丹生(まいばらし かみにゅう)にある低山です。

松尾寺山の見どころ
松尾寺への登山道と見どころ

西坂登り口から松尾寺山へ登りはじめ、えみの地蔵で石仏と景色を見たあとは、つづら折りの坂道を登って、地蔵峠にたどり着き、巨大な一本杉大日如来坐像を見ました。

松尾寺の宝物を埋めた場所、蔵王権現

地蔵峠からは尾根筋を伝って、松尾寺山の頂上を目指します。
しばらく尾根筋を歩いていると、蔵王権現(ざおう ごんげん)とよばれる場所に着きました。

蔵王権現とは、日本で独自に発展した山岳信仰の一派である修験道のご本尊。
髪の毛は逆立ち、恐ろしい形相で、左手を腰に当て、金剛杵を持つ右手を挙げた姿で描かれる。

蔵王権現の祠
蔵王権現の祠

織田信長(おだ のぶなが)の比叡山延暦寺焼き討ちが起きたとき、同じ天台宗の松尾寺に累が及ぶことを心配して、一時的に寺の宝物を埋めた場所だそうです。

修験者

それを偽装(カムフラージュ)するため、その上に蔵王権現の祠(ほこら)が置かれました。
その当時、松尾寺山の尾根筋は、修験道の巡拝路になっていたそうです。

松尾寺山の頂上

蔵王権現からさらに尾根筋を歩いていくと、開けた場所に出ました。
松尾寺山には砦があったので、曲輪跡のようにも見えますが、特に案内板などはありません。

その奥には分岐点があって、道が枝分かれしていました。
松尾寺の旧本堂跡へ行くには、右に曲がらなければなりませんが、夫婦杉に寄り道することに。

山の頂上で叫ぶ

すると、松尾寺山頂上の三角点標高が書かれた札を見付けました。
旧本堂跡の方に進んでいたら、三角点を素通りするところです。

二本杉とも夫婦杉ともいわれていたが

三角点からさらに尾根筋を歩いていくと、下り坂の手前に樹皮が縦に裂けたスギの木が見えてきました。
根元に置いてある錆びた解説板には、「夫婦杉(めようとすぎ)」と書かれています。

ただスギの木は一本しかないので、夫婦杉とは不思議です。
あたりを歩き回って探してみたら、残念ながらもう一本のスギの木は朽ちて地面の上に倒れていました。

ちなみに夫婦杉は、弘法大師の突き刺した一膳の箸(はし)が成長したもの、との言い伝えがあるようです。
似た話をどこかで聞いた覚えがあるので、むかし流行った冗談なのかも知れません。

湖東三山の百済寺には、聖徳太子の刺した箸から育ったといわれるハナノキがありました。

夫婦杉見晴台からの景色

一応、案内板に見晴台と書かれていたので、琵琶湖の方角を眺めてみました。
ただ雑木林が邪魔をして、景色はよく見えません。

弘法大師

本当に弘法大師が松尾寺を訪れたのかは定かではありません。
ただそのころは、もしかすると樹木が無くて、見晴らしが良かったのかも知れません。

つぎは、松尾寺旧本堂跡を見に行きます。

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