岐阜県不破郡関ヶ原町(ふわぐん せきがはらちょう)には、松尾山(まつおやま)があります。
以前、松尾山の北東側ふもとにある松尾登山口から山頂まで登ってきました。
実は松尾山の登山口は、南側ふもとの今須地区平井集落にもあります。
大むかし小学生のころ、友達数人と一緒にそこから山頂まで登っています。
ということで、久しぶりに今須登山口からも松尾山に登ってきました。
松尾山の北側にはいくつもの史跡が点在しているので、訪ね歩きながら出発地点まで帰ります。

今須登山口のある平井集落へ
名神高速道路の下をくぐって 聖蓮寺への案内板
まずは国道21号線の丁字路「平井口」から、松尾山の今須登山口がある平井集落へ歩いていきました。
しばらくすると聖蓮寺(しょうれんじ)の案内板があるので、平井集落の方へ曲がります。
橋を渡って平井集落へ 坂下の聖蓮寺駐車場
今須川に架かる橋を渡ってすぐに右へ曲がり、しばらく歩いていくと聖蓮寺駐車場がありました。
以前は小屋があったのですが、聖蓮寺の坂下に新しく造られたようです。

ちなみにもうすこし進んだところにも、聖蓮寺駐車場があります。
坂下の駐車場が満車のときに利用すると良さそうです。
この駐車場の脇道を奥へ進むと、松尾山の今須登山口へ続いています。
親鸞聖人ゆかりの聖蓮寺
聖蓮寺への坂道 石垣の前を通って
折角なので、久しぶりに聖蓮寺を訪れてみました。
集落の中を通る細い坂道を登っていきます。
聖蓮寺山門 聖蓮寺の親鸞聖人像
すると八幡山聖蓮寺の山門に着きました。
そもそもは牧田村平井(現、大垣市上石津町牧田)にあった、真言宗の古い寺院だったそうです。

親鸞聖人が人びとを導くために北陸と関東を巡ったあと、京都へ帰る途中でここに立ち寄られました。
そのとき宗派を浄土真宗に、寺号を「聖蓮寺」に改めたのだとか。
親鸞聖人が立ち寄ったときには、牧田村平井から今須村平井へ移っていたと思われます。
聖蓮寺の八房の梅

聖蓮寺の境内には、県の天然記念物に指定されている八房の梅がありました。
親鸞聖人が立ち寄られたとき、膳に上った梅干しを食べて、残った種を手ずから植えたと伝わっています。

1つの梅の花(めしべが多い)から、4~8つの小さな実ができますが、熟す前に落ちてしまうのだとか。
信仰対象としても学術研究対象としても、たいへん貴重な存在になっています。

山門の近くまで戻ってくると、町の天然記念物に指定されている四季丁字桜もありました。
四季を通じて花が咲き、花の垂れ下がる様子が丁字形に見えることから、そう呼ばれています。
こちらも学術研究対象として、たいへん貴重な存在だそうです。
松尾山今須登山口へ
登山口の聖蓮寺駐車場 小早川秀秋陣跡への案内板
さて聖蓮寺から坂道を下って、さらに東へ歩いていくと、もう一つの聖蓮寺駐車場がありました。
駐車場の角には、「小早川秀秋陣跡 1.5km」と書かれた案内板があります。

小早川秀秋は関ヶ原の戦いのとき、松尾山頂上に陣を張っていました。
ということで細い道を奥へ進み、今須登山口から松尾山に登っていくことに。
松尾山今須登山口へ 登山道途中からの眺め
登り始めるとすぐに視界が開けて、ふもとののどかな風景が広がりました。
グリーンウッド関ヶ原のグラウンド・ゴルフ場が、向かいの高台に見えます。
さらに松尾山を登っていきます。
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