三重県松阪市殿町(まつさかし とのまち)には、松坂城跡(まつさかじょう あと)があります。
立派な石垣がずっと気になっていたので、一度行ってみたいと思っていました。
ということで、松坂城跡を巡ってきました。
ただ鈴屋(すずのや)のある本居宣長記念館(もとおりのりなが きねんかん)は、残念ながら休館日でした。

松坂城跡の櫓跡を巡りながら、天守跡まで登って、本丸跡に着きました。
本居宣長旧宅(鈴屋)に入れず


さて松坂城本丸跡からは、御城番屋敷を見に行くため裏門跡方面へ下っていきました。
中御門跡を通り過ぎると、本居宣長旧宅(鈴屋)の入り口があったので行ってみることに。
小学校の修学旅行で、石垣の下を歩いて本居宣長旧宅(鈴屋)へ行った記憶があります。

ところが本居宣長旧宅(鈴屋)の入り口の門は固く閉ざされており、中には入れませんでした。
本居宣長記念館にて、入館券(記念館および旧宅共通)を購入する必要があるようです。


仕方がないので、さきに御城番屋敷を見に行くことにしました。
裏門跡を通り過ぎて松坂城跡の裏口まで下ってくると、道路の向こう側に整った生け垣が見えてきます。
御城番屋敷


御城番屋敷に入ってまず目にしたのは、松坂城隠居丸跡にあった米蔵を移築したという土蔵でした。
もし事実ならば、松坂城にあった建物の中で、ただ一つ存在する建物だそうです。

御城番屋敷には今でも、かつての御城番の子孫などが住んでいるそうなので、静かに歩いていきました。
垣間見えた感じでは、少なからず改築されているものの、造りはどこもそっくりです。


ちなみに御城番屋敷を通り抜けたところには、松阪神社石鳥居がありました。
松阪神社の社殿そのものは、参道を進んで行った森の中にあるようですが、遠いので止めておくことに。
本居宣長記念館


さて松坂城跡の裏口まで戻ってきたら、今度は本居宣長記念館を目指して歩いていきました。
本居宣長を祀(まつ)った本居神社の参道なので、大きな石灯籠が建てられています。

本居宣長記念館の入り口から坂道を登り始めると、やがて大きな建物の下にたどり着きました。
ところが建物のエントランスは真っ暗で、人の気配がありません。


エントランス脇の立て看板を見ると、小さな文字で「休館日:月曜日」と書かれていました。
松坂城跡に人気(ひとけ)がなかったのは、歴史民俗資料館も本居宣長記念館も休みだったからのようです。
あとがき
今回は、かねてから見に行きたいと思っていた松坂城跡を訪れてきました。
実際に城郭の中を歩いてみると、テレビで見ていたのとは、また違った雰囲気を味わえます。
松坂城跡の巨大さが判るのは、石垣の上から下をのぞき込んだときでしょう。
石垣の上端には無粋な柵がないので、落ちたときを想像してしまい、普段は感じない恐怖も感じられます。
ただできれば松坂城跡にも、伊賀上野城のように天守の建物が欲しいですね。
莫大な費用がかかるので財政的に難しそうですが、もし天守があれば観光客でさらに賑わいそうです。
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