以前、滋賀県野洲(やす)市の国道8号線を、京都方面に向かってドライブしていたときのことです。
御上神社(みかみじんじゃ)の横を通ったときに、急に三上山(みかみやま)の周辺を見て回りたくなって、交差点「御上神社前」で南東に左折したことがありました。

三上山は、滋賀県野洲市三上(みかみ)にある山で、別名「近江富士(おうみふじ)」とも呼ばれます。
標高は432メートルと、それほど高くはないのですが、姿かたちが美しいので信仰の対象になっています。
気になる妓王寺の案内板を発見
さらに、丁字路「希望が丘口」で北東へ左折したところ、花緑公園植物園があったので散歩してみました。
しかし、花の季節ではなかったので散歩を切り上げて、別なところへ行くことに。
北の方角に再出発し、国道8号線、東海道新幹線とJR東海道本線ををくぐり、県道2号線に出ました。

県道2号線で、たまたま妓王寺(ぎおうじ)の案内板を見つけたので、行ってみることに。
実は、以前から妓王寺が気になっていたのです。
美しい白拍子の悲しい物語
京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町にも、祇王寺(ぎおうじ)というお寺があります。
漢字は「祇」と「妓」で異なりますが、どちらも同じ女性、妓王に関係するお寺です。
今回は滋賀県のお話なので、妓王、妓女と書いています。

妓王(ぎおう)とは、平安時代末期に平清盛(たいらのきよもり)の寵愛を受けた、美しい白拍子(しらびょうし)です。
妓王、妓女(ぎじょ)と仏御前(ほとけごぜん)にまつわる悲しい逸話が有名で、そもそもは平家物語の中で語り継がれてきました。
妓王寺を探してドンドン細い路地へ…

大河ドラマ「平清盛」でも、この悲しい逸話が描かれていたようです。
ただし表記は、祇王、祇女です。
案内板にしたがって進みましたが、ドンドン道が細くていきます。
結局どこに妓王寺があるのか、分からなくなってしまいました。
実はすぐ近くまで行っていたのですが、駐車場がどこか判らなくて、ウロウロしていたのです。
浄土真宗木辺派の総本山へお参り
このままでは物足りないので、どこか別の場所に行きたいところです。
また車でウロウロしていたところ、これまた偶然、錦織寺への案内板を見かけました。
折角なので、ちょっとお参りしてみることにしました。

錦織寺とは、滋賀県野洲市木部(きべ)にある浄土真宗木辺派(じょうどしんしゅう きべは)の本山です。
ボクの家は、そもそも禅宗の曹洞宗(そうとうしゅう)です。
浄土真宗はそもそも詳しくないのですが、はじめて聞く宗派でした。

お寺の駐車場に車を停めて、すぐそこにあった錦織寺の謂(い)われが書かれた絵地図を見ていました。
錦織寺の案内をしてもらえることに

すると突然、知らないおじさんが声をかけてきました。
他に錦織寺をお参りしている人はいなかったので、ボクのことが目に止まったようです。
これから先地元の野洲市で、ボランティアガイドをする予定なのだけど、ためしにガイドをしてみたいとのことでした。
これ幸いとばかり、おじさんの申し出に乗っかることにしました。

錦織寺は、本山だけのことはあり、境内が結構広かったです。
普通なら境内をぐるっと見てまわって終わりです。
しかし、おじさんのお蔭で、寺務所のお許しをもらって、本堂の中も見せてもらえました。
野洲市内の観光案内スタート

最後は、境内の茶所(休憩所)で一緒にお茶を飲みながら休憩しました。
地元野洲市出身の T.M.レボリューションの西川貴教さんの話などをして過ごしました。
このおじさん実は、野洲市役所の元職員の方だそうです。
本当は別の場所で、ボランティアガイドの人たちで集まって、野洲市内の名所を巡る予定だったそうです。
しかし、おじさんは遅刻してその人たちに会えなかったので、ボクのガイドを申し出たそうです。

妓王寺(ぎおうじ)にたどり着けなかった話をしたところ、軽トラックで先導してくれることになりました。
次回は、野洲市内の名所旧跡を巡った話です。
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