岐阜県本巣市文殊(もとすし もんじゅ)には、「文殊の森」という名前の場所があります。
そこでは、森の中に身を置くことで心身をリフレッシュするという、森林浴を呼び掛けています。
調べてみると文殊の森という施設の中には、織部駅でその存在を知った山口城跡もあるようです。
ハイキングコースが整備されていて歩きやすいという、文殊の森へ行ってきました。

四季の展望台の裏手へ下りていって、バードウォッチング小屋へと続く道が封鎖されているのを見たあとは、中ノ城跡広場の展望台に登ったり、此ノ奥古墳群16号墳を探してみたりしました。
山口城跡へと続く、急な丸太の階段
分岐点(奥)山口城跡(右)文殊峠 一旦下って 長くて急な丸太の上り坂
中ノ城跡広場から山口城跡の主曲輪へ向かって歩き出すと、すぐに緩やかな下り坂が始まります。
しばらく下っていくと今度は、天にも届くかというほど長い丸太の階段に変わりました。

普通なら、つづら折りで登らなければならないほどの急坂です。
ときどき階段の途中で休憩しながら登っていきました。

さて丸太の階段を登り終えたと思ったら、そこは山口城跡の帯曲輪の南東部分でした。
階段の勾配がかなり急なので、疲れた人のために木製のベンチが設置されています。
なお山口城跡の主曲輪(しゅぐるわ)へは、あともうすこし階段を登る必要があります。
広々とした山口城跡の主曲輪
山口城跡(左) 山口城跡(中) 山口城跡(右)
最後のもうひと踏ん張りで階段を登っていくと、ようやく山口城跡の主曲輪にたどり着きました。
主曲輪ということもあり、奥行きがあって広々としています。

目の前にあった山口城跡の解説板を見ると、山口城跡をドローンで空撮したような鳥瞰図が描かれていました。
ただいろいろとデフォルメされているので、地平線が実際よりも丸みを帯びています。

実際に山口城跡からの景色を眺めに行くと、ふもとがすっかり霞(かす)んで見えました。
近くに根尾川があるので、もしかすると川霧が発生しているのかも知れません。
草にすっかり埋もれた虎口

山口城跡の解説板の後ろのあたりを歩いていると、へこんでいる場所がありました。
山口城鳥瞰図に照らし合わせると、どうやら山口城跡の虎口跡らしいです。

つまり今回山口城跡の主曲輪へは、虎口跡ではなくて、ただの端っこから上がったということになります。
本来は食違虎口(くいちがい こぐち)だったのに、階段の設置を間違えたのかも知れません。
食違虎口とは、入り口(こぐち)を正面から横へずらして、直進できないようにしたもの。
ちょっと虎口跡を通り抜けてみたくなったので、すこしだけ下りてみました。
しかし草が密集して生えているので、歩くのもままならず、諦めざるを得ませんでした。
帯曲輪をほぼ一周して

ということで、山口城跡の帯曲輪側から虎口がどうなっているか見に行くことにします。
丸太の階段で帯曲輪の南東部分まで戻って、鬱蒼(うっそう)と茂った森の中へ入っていきました。
虎口の下のあたり 草が刈られて歩きやすく ブナの萌芽更新
ただ虎口の下あたりは、上よりも草が密集しているので、場所がどこかさえも見当が付きません。
折角なので、そのまま帯曲輪跡を一周してみることしました。
南井戸跡を見に行く人を想定しているのか、帯曲輪は草が刈られて歩きやすくなっています。

山口城跡の帯曲輪をあらかた歩いたところで、ふたたび主曲輪に登りました。
すると三角点と、その奥の文殊山の標高が書かれた札を見付けました。
標高の札を見付けないまま山を下りていたら、悔やんでいたところでした。
文殊山の山名板の書き方は、権現山と祐向山を合わせて文殊山という意味かも知れません。
さらに文殊の森を歩いていきます。
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