岐阜県揖斐郡揖斐川町(いびぐん いびがわちょう)には、谷汲山華厳寺(たにぐみさん けごんじ)があります。
西国三十三所観音の三十三番満願霊場として有名で、「谷汲さん」と親しみを込めてよばれています。
山の中腹には奥之院が建てられているようなので、お参りに行ってきました。
ついでにそのまま荒れた登山道を通って、雪の妙法ヶ岳(みょうほうがだけ)まで登っています。

本堂裏手にある満願堂近くの登り口から、西国三十三所観音の祠を数えながら参道を登っていき、谷汲山奥之院にお参りしました。
奥之院から妙法ヶ岳へ
登山者への注意書き 谷汲山奥之院の横を通って
さて折角なので、当初の予定通り妙法ヶ岳を目指すことにしました。
登山者への注意書きを見ると、妙法ヶ岳頂上まではかなり急勾配に描かれているので、覚悟が要りそうです。

ということで、谷汲山奥之院の左側を通って奥へ進みました。
日当たりが良い場所であるにも関わらず、まだ雪が残っているので、この先の状況が思いやられます。
丸太階段の先に建物 あずま屋
程なく始まった丸太階段を登っていると、前方にあずま屋らしき建物が見えてきました。
谷汲山奥之院からまだ大して登っていないのに、早くも休憩所のようです。
洞穴の中に、水も滴る不動尊
あずま屋の内部 あずま屋奥の祠
登山道から寄り道してあずま屋の内部をのぞいてみると、片方のベンチは座面が落ちていました。
あたりは水浸しなので、地面に近い部材は朽ちてしまったようです。

あずま屋の奥の巨岩の手前には、立派な屋根が付いた祠(ほこら)が置かれていました。
あずま屋の中にぶら下げられている板によると、どうやら不動尊が祀(まつ)られているようです。
洞穴の中へ 水も滴る不動尊像
バシャバシャと水音がするので、巨岩に空いた洞穴の中を見に行くことに。
洞穴の中をのぞくと水が岩肌を滴り落ちており、岩の上には小さな不動尊像がいくつも安置されていました。
倒木のすき間をくぐり抜けて
ふたたび登山道へ 土砂流出注意
さてあずま屋からふたたび登山道へ戻って登り始めると、土砂流出に関する注意書きがありました。
このあたりは谷あいなので、雨が降ると土砂が流されて、道が無くなることがあるようです。

そこから程なくのところには、東海自然歩道の注意書きに「歩行注意」と書かれていた倒木がありました。
根っこを乗り越えるのは危険なので、幹の右側にあるすき間を通り抜けます。
融けかけた雪の登山道 スギの花
何とか倒木を無事に通り抜け、ふたたび丸太階段を登っていると、地面の上にスギの花を見付けました。
ボクは何ともないのですが、スギ花粉症の人たちにとっては、嫌な時期が始まりそうです。
雪の妙法ヶ岳頂上
雪の残る登山道 尾根筋をたどって
雪の残る登山道をひたすら登っていくと、ようやく尾根筋にたどり着きました。
雪の上に横蔵寺方面へ歩いた踏み跡が残されていますが、あとから降った雪ですこし埋もれています。
妙法ヶ岳頂上 横蔵寺方面
踏み跡をたどりながら尾根筋を歩いていくと、目的の妙法ヶ岳頂上に着きました。
三角点が雪に埋もれていたので、確認するために足で払い除けます。
雪の上の踏み跡を見ると、さらに横蔵寺方面へ歩いていったようです。
ただこれ以上、雪の上を歩くのは大変なので、ふもとへ下りることにしました。
つぎは妙法ヶ滝を見に行きます。
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