滋賀県野洲市妙光寺(やすし みょうこうじ)には、妙光寺山(みょうこうじさん)があります。
以前、三上山(みかみやま)に登ったとき、その存在を知りました。
ただ現在、妙光寺という地名が残るのみで、妙光寺というお寺は存在しません。
明治期の文献「近江国輿地志略」を調べても記載がないので、大むかしに廃れてしまったものと思われます。
ということで、妙光寺山に登ってきました。
登りは谷あいにある東光寺にお参りして、下りは磨崖仏を見に行っています。

近江富士花緑公園の駐車場へ
まずは三上山の東側ふもとにある、花緑公園の駐車場へ向かいました。
希望が丘文化公園の北にある、国号8号線の立体交差で南へ入ったら、道なりに進んでいきます。
はじめは林業普及センターの駐車場に行ったのですが、催しのため関係者以外駐車禁止になっていました。
仕方がないので、桜池南側の駐車場を利用することにします。
木橋への入り口 県道325号線に架かる木橋
桜池南側の駐車場には都合よく木橋への入り口があるので、そこを通って県道325号線を渡りました。
花緑公園の三上山側に着いたら、舗装道路を北へ歩いていきます。
東光寺越を越えて
遊具広場 東光寺越へ
さて水面がハスの葉っぱで覆われた鯉の池を通り過ぎたら、坂道を遊具広場の方へ入っていきました。
東光寺越の方向を指す案内板にしたがって、東光寺山のすそ野に広がる森の中を進みます。
丸太階段を登っていくと 東光寺越
程なく始まった丸太階段を登っていくと、あっけなく東光寺越に着いてしまいました。
ここから北尾根縦走路を通っても妙光寺山には行けますが、今回は尾根を越えて一旦御池まで下ることに。
緩やかな下り坂 ぬかるみに枯れ枝
東光寺越から御池までは、シダ植物の生い茂る緩やかな下り坂になっていました。
道が処どころ泥濘(ぬかる)んでいるので、歩きやすいように枯れ枝が敷き詰められています。
御池というため池
前方に御池 御池沿いの土手
ということで、御池まで下ってきました。
御池のほとりを一周するため、時計回りに土手の上を堤体のある方へ歩いていきます。

御池は、江戸時代に谷川の水を堰き止めて造られた、ため池なのだそうです。
わざわざ池に「御」を付けているので、もともとは神社の境内にある小さな池だったのでしょう。
土手を歩いていく途中には、対岸にある三上神社の鳥居が建てられていました。
御池がため池になるなる前は、谷川に沿って参道があり、そこに鳥居があったものと考えられます。
御池の堤体は、通り抜けならず

さて御池の堤体の近くまで来ると、獣害防止柵が設置されていました。
扉には「トビラはカナラズ/シメましょう」と書かれているので、いかにも通り抜けられそうです。
ところが扉をよく見ると、巻き付けられている鎖には、南京錠が取り付けられていました。
跨げば柵を越えられそうですが、設置者の意図に反することはしたくありません。

ただダムカードを集めていた頃のことを思い出して、堤体の上を歩きたかっただけなのですけどね。
堤体の向こう側にも柵が見えるので、諦めて戻ることにします。
つぎは東光寺にお参りします。
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