滋賀県野洲市妙光寺(やすし みょうこうじ)には、妙光寺山(みょうこうじさん)があります。
以前、三上山(みかみやま)に登ったとき、その存在を知りました。
ということで、妙光寺山に登ってきました。
登りは谷あいにある東光寺にお参りして、下りは磨崖仏を見に行っています。

近江富士花緑公園から、東光寺越と名付けられた峠を越えて、御池まで下ってきました。
谷川沿いの参道を東光寺へ
東光寺参道 東光寺駐車場
さて御池からは、東光寺へと続く緩やかな参道を登っていきました。
しばらく歩いていくと駐車場がありましたが、道幅が狭いのですれ違うのは難しそうです。
石段の途中に手水舎 東光寺山門前
駐車場を通り抜けると、東光寺へと続く石段が始まりました。
出世不動明王尊が祀(まつ)られているらしく、沿道には五色ののぼり旗が立てられています。

かつては多くの信仰を集める大寺院だったようで、谷あいに 100余りの坊舎が軒を連ねていたのだとか。
源頼朝(みなもとのよりとも)も京都へ上るついでに、立ち寄ったそうです。
近江国輿地志略. 下(巻49至100) のコマ番号:64/241
国立国会図書館デジタルコレクションより
通神門をくぐって滝へ寄り道

東光寺へと続く石段を登っていくと、山門の手前右手に通神門がありました。
入り口にしめ縄が飾られているので、何だか厳かな雰囲気がします。

通神門を通り抜けると、石樋(いしどい)?から一筋の滝が流れ落ちていました。
ただ立入禁止の札があるので、滝の下には近づけないようです。

まわりの岩壁を見ると、不動明王の彫られた石仏がいくつも、ところ狭しと並べられていました。
もしかすると修験者が滝に打たれながら修行(滝行)する場所なのかも知れません。
出世不動明王尊と磐座
東光寺山門と狛犬 磐座と出世不動明王尊のお堂
東光寺山門をくぐって階段を登り、境内を右手に進むと出世不動明王尊のお堂がありました。
お堂のうしろには、ご神体と見られる巨大な磐座(いわくら)が見えます。
かつてここにお参りした誰かが、大出世を果たしたのでしょうか。
磐座を一周する通路 磐座の裏側
磐座の方へ続く階段があったので登ってみると、磐座の裏手にも石仏がたくさん安置されていました。
そのまま通路を一周すると、お堂の前まで戻ってこられます。
妙光寺山の登山道に古墳
妙光寺山登山口 大日如来の大岩
ということで、東光寺の境内にある登山口から妙光寺山に登り始めました。
土留めの横を通り過ぎると急勾配の上り坂が始まり、大日如来として祀(まつ)られている大岩へ。
露出した古墳の石室 石室奥に祭壇
大岩の前でお参りしたあと、すこし登っていくと古墳だと思われる石組みがありました。
土で覆われていたはずですが、石室のてっぺんがむき出しになっています。
天井石が奥へずらされているので、内部をのぞき込むと、奥にロウソクの灯りが見えました。
古墳の石室が、祠(ほこら)として再利用されているようです。
さらに妙光寺山を登っていきます。
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