福井県南条郡南越前町(なんじょうぐん みなみえちぜんちょう)には、妙泰寺(みょうたいじ)があります。
京都妙顕寺系列の日蓮宗の古刹で、「北国身延」と呼ばれているのだとか。
ちなみに日蓮宗は、日蓮聖人の弟子や孫弟子ごとに、さまざまな門流に分かれました。
現在は大きく分けて、日蓮宗一致派が「日蓮宗」を、日蓮宗勝劣派が「法華宗」を名乗っています。

ということで、妙泰寺にお参りしてきました。
奥ノ院が山の上にあるので、ついでにお参りしています。

妙泰寺の駐車場へ
まずは、妙泰寺の駐車場へ向かいました。
JR北陸本線南条駅の南側にある、国道365号線の丁字路(ファミマ南条店)で西へ入って踏切を渡ります。
すぐに現れた丁字路で右へ曲がったら、ひたすら線路に沿って北西へ進みました。
道路案内標識に記された「妙泰寺」への矢印にしたがって、山側へ曲がると妙泰寺総門にたどり着きます。
参道の右側に通された車道を奥へ進むと、妙泰寺の広い駐車場がありました。
なお境内にある仁王門の手前の広場にも、駐車できるようです。
総門から参道を歩いて

折角なので、妙泰寺総門から参道を歩いてみることにしました。
門に掲げられた扁額には、右から左へ「北国身延」と書かれています。






妙泰寺は「北国身延」と呼ばれるだけあって、参道の両脇にはたくさんの院跡の石碑がありました。
残念ながら現在それらの建物は無くなって、石垣を残すのみになっています。


最後の善光院跡までくると、奥に石造りの五重塔が建てられていました。
一階部分の扉の中には、お釈迦様のお骨(仏舎利)が納められているのかも知れません。

ちなみに土蔵の壁には、妙泰寺の案内図が掲げられていました。
日当たりが良いので、絵はすっかり色あせて、文字は読みにくくなっています。
仁王門をくぐる

ということで程なく、二階建ての立派な仁王門の下にたどり着きました。
二階に掲げられた「大道関」の扁額は、福井藩主第十四代松平齋承の筆によるものなのだとか。



仁王門をくぐり抜けようとすると、吽形と阿形の 2体の金剛力士像が、左右から出迎えてくれました。
どちらも怖い顔をして、こちらを睨みつけています。
ちなみに右の阿形像の柱には、妙泰寺縁起について詳しく書かれた板が掛けられていました。
要約すると、日蓮聖人の孫弟子である日像上人によって建てられたお寺だそうです。
2体の銅像と本堂

仁王門をくぐり抜けた右側の高いところには、2体の銅像が安置されていました。
妙泰寺を建てた日像上人と、日蓮宗の開祖である日蓮聖人です。

参道の一番奥まで歩いていくと、ようやく妙泰寺の本堂にたどり着きました。
ところが賽銭箱を探しても、あたりには見当たりません。
そういえば仁王門をくぐる前に立ち寄った客殿で、賽銭箱を見かけました。
最近は何かと物騒なので、賽銭箱は人気(ひとけ)のある場所に置かれているようです。
つぎは奥ノ院にお参りします。
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