福井県南条郡南越前町(なんじょうぐん みなみえちぜんちょう)には、妙泰寺(みょうたいじ)があります。
京都妙顕寺系列の日蓮宗の古刹で、「北国身延」と呼ばれているのだとか。
ということで、妙泰寺にお参りしてきました。
奥ノ院が山の上にあるので、ついでにお参りしています。


妙泰寺の鐘楼近くから、奥之院遊歩道へ入って、奥之院まで登ってきました。
奥之院参道を下って


さて妙泰寺奥ノ院からふもとへは、もう一方の登山道を下っていきました。
こちらが奥ノ院への正式な参道らしく、丁石が登山道の至るところに立てられています。


奥之院遊歩道に比べると坂道の勾配が緩やかで、急な階段もありませんでした。
ただイノシシのヌタ場があったので、熊よけ鈴やラジオを鳴らしていった方が良さそうです。


三丁目の丁石あたりからは、黒い樹脂製の階段が始まりました。
電力会社が設置したものと思われますが、勾配が緩やかなので違和感があります。
七面山の天女を祀った、七面堂


ということで、程なくして七面堂にたどり着きました。
別名「七面天女」とも呼ばれる七面大明神が祀(まつ)られているそうです。
七面大明神は、日蓮宗において法華経を守護するとされる女神です。
大もとの女神像が、山梨県の七面山頂上にある寺院に祀られていることが、名前の由来です。


七面堂からは、まっすぐな長い石段をさらに下っていきました。
次第に妙泰寺の建物群が大きくなってきます。
大きな池と奥之院参道入り口

さて七面堂の石段下まで降りてくると、大きな池がありました。
七面山頂上には信仰の対象となっている一の池があるので、それをなぞらえたものかも知れません。
池のほとりには「奥之院参道」と刻まれた石碑が建てられていました。
案の定、奥ノ院への正式な登山道だったようです。


最後に獣害防止柵の扉を通り抜けて、回廊の下をくぐり出てくると、七面堂の石鳥居がありました。
奥ノ院へお参りするときは、七面堂経由の方が登りやすいかも知れません。
あとがき
七面山が気になったので調べてみたら、以前テレビ朝日系列の「ポツンと一軒家」で見た場所でした。
参道の三十六丁目にある宿坊「晴雲坊」を一軒家だと思って、捜索隊が訪ねていたのです。
宿坊を営んでいたのは、90代のおばあさんとその娘さん。
捜索隊は結局、おばあさんの孫がいるという、七面山頂上(五十丁目)の寺院まで登っていました。
ちなみにおばあさんは、半年に一度の定期検診のとき、徒歩で山を登り下りしているのだとか。
普通に考えて、定期検診は要らないような気がします。
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