南濃梅園(なんのう ばいえん)は、岐阜県海津市南濃町(かいづし なんのうちょう)にあります。
梅の花が咲く時期なので、ちょっと見に行ってきました。
ただ今年は暖冬の影響で、梅の花の見頃はとっくに過ぎてしまったようです。
南濃梅園の駐車場に着いても、他の自動車はまったく停められていませんでした。
仕方なく園内を散策していると、たどり着いたのは海津市南濃の北部浄水公園です。
すぐ隣に広がる池では、思いがけず淡水魚「ハリヨ」の姿を見られ、ほのぼのとした時間を過ごせました。
南濃梅園の駐車場へ
南濃公園へは、県道56号線の交差点「津屋」から東へ曲がります。
県道56号線は、有名な養老の滝がある養老公園の東側を通る、岐阜県の県道です。
津屋川の手前にある海津市水防倉庫の直前で北に左折すると、すぐ右側に広い駐車場がありました。
しかし駐車場の中には、他に自動車が一台も停められていません。
すぐ近くに見える梅の木は、すっかり花を散らしていました。
南濃梅園のウメも同じなのではないか、と不安がちらつきます。
ひと気のない南濃梅園

南濃梅園の入り口まで行くと、津屋川周辺の観光案内板が立てられていました。
南濃梅園の梅の花の見頃は、2月中旬から 3月中旬にかけてとなっています。
南濃梅園の入り口 見頃を過ぎた梅の木 あずま屋
せっかく来たので、とりあえず南濃梅園の中に入ってみました。
しかし今年は暖冬の影響からか、すでに梅の花は散り始めており、見すぼらしく感じてしまいます。

津屋川のほとりで、ひときわ目立つ紅梅も、すこしばかり寂しげな雰囲気になっていました。
通称、南濃北部浄水公園
南濃北部浄化センター横の公園(左) 南濃北部浄化センター横の公園(右)
さて南濃梅園を奥へ歩いていくと、池があって、その周りに遊歩道が設けられていました。
池の中をのぞくと、何匹かのコイも泳いでいるようです。

この公園に名前は付けられていませんが一応、「北部浄水公園」とよばれているようです。
道路を挟んですぐ隣にある、下水道施設「南濃北部浄化センター」の建設に伴い、造られました。

下水道施設で処理された水は、公園の池を通って、津屋川に放流されているようです。
処理された水がキレイなことは、池のコイが証明してくれます。
上水道の水道施設は浄水場、下水道の下水道施設は浄化センターと名付けられています。
ハリヨ生息池

北部浄水公園の中にはハリヨ生息池があって、淡水魚「ハリヨ」を保護しています。
ハリヨは、環境省により絶滅危惧種に指定されています。
ちなみにハリヨはトゲウオ科に属しており、ヒレが変化したトゲが何本かあります。
そもそもは「ハリウオ」とよばれていたものが、「ハリヨ」と変化したようです。

実際にハリヨを見るために、池のほとりまで下りてみました。
しかしハリヨは警戒心が強いので、すぐにブロックの中へ逃げ隠れてしまいます。
しばらく音を立てずにしゃがんでいると、すこしずつハリヨが出てきて、群れて泳ぎだしました。
なおすこし離れたところには、清水池ハリヨ生息地があります。
あとがき
南濃梅園を訪れたとき、残念ながら梅の花は見頃を過ぎていました。
しかしその代わりに、絶滅危惧種に指定されている淡水魚「ハリヨ」を見られました。
地元のニュース番組で、たまに取り上げられることがあるので、すこし気になっていたのです。

南濃梅園はけっこう敷地が広くて、散歩をするのにも適しています。
来年こそは早めに、梅の花を見に来たいと思います。
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