以前、ダム巡りをしていたときに、偶然発見した日本大正村に来てみました。
日本大正村役場の見学を終え、さらにまちを歩きます。

諸説ありますが明智光秀の出生地
日本大正村役場の裏手の道を南北街道まで下り、大正の歯科医院の建物を見ながら右へ進むと、八王子神社の入口があります。

そこには、「明智光秀(あけち みつひで) 生誕の地」ののぼりが立てられていました。

そういえば、2020年のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」は、明智光秀が主役だそうですね。
これまでは、悪役として描かれることが多かった明智光秀ですが、この大河ドラマで汚名返上できるといいですね。
明智光秀は本当に悪人なのですか?
そもそも戦国時代の武将って誰でも、生き残るために多かれ少なかれ、裏で手を結んでいたり、裏切ったりしていたと思うのですけどね。
ことさらに、明智光秀だけを悪者扱いするのは何故なのでしょう。
歌舞伎 浄瑠璃 時代小説 時代劇
歴史上の人物のイメージって、のちに作られた歌舞伎、浄瑠璃、時代小説や時代劇などで、形作られることがあるみたいです。
大河ドラマでは、一体どのように描かれるのでしょうか?
天照大神の8人の王子を祀る神社

境内に入ると、大きな鳥居が出迎えてくれました。
八王子とは、天照大神(あまてらすおおみかみ)の八人の王子(王女3人+王子5人)のことだそうです。

参道に沿って、大きな鳥居をくぐり抜け、階段を登っていくと、さらに参道が続きます。

拝殿に到着しましたので、お参りです。
拝礼の作法が、賽銭箱に事細かに書いてありましたので、それにならいました。
さらに賽銭箱の拝礼の作法の左側を見てみると、お賽銭を催促する矢印型の木札が、貼り付けられています。
面白かったので、お賽銭も入れておきました。
明智光秀お手植えの楓の傍らにある柿本人麻呂社

拝殿でお参りを済ませて左をみると、そこには社殿がありました。
近くまで行ってみると、それは柿本人麻呂社でした。
明智光秀が建立したとの謂(い)われがある社(やしろ)です。

すぐそばには、(明智)光秀お手植えの楓(かえで)もあります。
かなりの老木で、いろんなところが朽ちていて、今にも倒れてしまいそうでした。
森の中を抜けて龍護寺へ

柿本人麻呂社の脇を通り抜けて、何の気なしに八王子神社の北に出ました。
すると、森の中へと続く道がありましたので、ちょっと試しに歩いてみることに。

森を抜けると、明智の領主の家系である遠山氏の累代の墓所に出ました。
この家系には、かの有名な名奉行、遠山の金さん(遠山金四郎景元)もいます。

遠山氏の菩提寺である龍護寺の本堂の前を通って、右に直角に曲がったあと、両側に立ち並ぶ石灯籠のあいだを通り抜けると、龍護寺の山門からそとに出られました。
明智光秀のご霊廟(おはか)

龍護寺の山門のそとには、龍護寺の縁起(えんぎ)と共に、遠山氏と明智氏の系譜が貼ってあります。
系譜をよくみると、明智光秀(あけち みつひで)や、名奉行遠山の金さんこと遠山金四郎景元(とおやま きんしろう かげもと)の名前もあります。
また、明智光秀の娘で細川忠興の正室である細川ガラシャ(タマ)の名前もあります。
インパクトのある名前、ガラシャ!

子供のころ「ガラシャ」って、変な名前だなと思っていました。
実は「神の恵み」「恩寵(おんちょう)」という意味の、キリスト教の洗礼名なのです。
英語では「グレイス(grace)」なので、そう聞くと耳馴染(みみなじ)みがあり、格好よく感じます。

むかし見た、千葉真一さんと沢田研二さん主演の伝奇映画「魔界転生」の中では、天草四郎によって蘇らされ、魔性の女のような役どころになっていました。
それは作り話なのですが、困ったことに長い間、そんなイメージになっていました。
明智光秀のご霊廟(おはか)

なお龍護寺の入口右側には、明智光秀のご霊廟(れいびょう)もあります。
明智光秀の供養塔と伝わる碑には、大きく斜めにヒビが入っているそうです。
ただ残念ながら、中に入ってそのヒビを見てくるの忘れてしまいました。
次回は、大正ロマン館を訪ねます。
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