岐阜県岐阜市(ぎふし)には、如来ヶ岳(にょらいがたけ)があります。
美濃地方で簡単に登れる山を探していたら、山県市との市境である岐阜市北部で見つけました。
ということで、近くの岐阜市畜産センター公園から如来ヶ岳へ登ってきました。
山頂まではあっさりと登れてしまったので、下りは道なき道を歩いて彦坂へ下りています。

岐阜市畜産センター公園の駐車場から、如来ヶ岳登り口まで歩いたあとは、111鉄塔まで登ってきました。
済法寺跡はよく判らず

さて 111鉄塔からしばらく登っていくと、「済法寺跡地」と書かれた説明板が木の根元にありました。
かつてこのあたりには、興国山済法寺があったそうです。
説明板から30メートルほど下ったところに、済法寺跡地があるそうです。
済法寺はそもそも、9世紀中ごろに天台宗寺院として建てられました。
保元の乱(1156年)の頃にふもと粟野へ移転し、戦国時代末期に臨済宗寺院として再興されています。
済法寺跡の一部か?(左) 済法寺跡の一部か?(右)
すこし登ったところには、ちょっと広めで段差のある平坦地がありました。
本堂があったにしては狭すぎるので、もしかすると〇〇如来のお堂が建てられていたのかも知れません。
桧峠とヒノキの枯れ木
ヒノキの枯れ木 案内板「桧峠 檜の枯木」
平坦地のすぐそばには、ヒノキの枯れ木が横たえられていました。
白い案内板には、薄っすらと「桧峠(ひのきとうげ)檜の枯木」の文字が残されています。
かつてはこのあたりを山越えの道が通り、峠に目印となるヒノキが立っていたのでしょう。
ただもうヒノキは枯れてしまい、その一部を残すのみになったようです。
尾根筋を歩いていくと 振り返って八幡神社への分岐点
すこし尾根筋を進んだところには、ふもとの八幡神社への分岐点もありました。
ただ案内板の文字はすっかり消えており、山道も草木で覆われてよく判らなくなっています。
如来ヶ岳頂上の間近にある分岐点
山頂間近の分かれ道 分岐点(左)如来ヶ岳頂上(奥)110鉄塔
さて八幡神社への分岐点から程近くで、また道は二手に分かれていました。
案内板がいくつもあるので、左へ進めば如来ヶ岳頂上である、ということだけは判ります。
急に荒れ出す登山道 倒木を避けて山頂へ
歩みを如来ヶ岳頂上の方へ進めると、途端に道が荒れ始めました。
もしかすると山の管理者が変わったのかも知れません。
倒木を乗り越えたり避けたりしながら、山頂を目指して登っていきます。
如来ヶ岳頂上
如来ヶ岳頂上 如来ヶ岳の山名板
ということで、如来ヶ岳頂上にたどり着きました。
広場の真ん中には三角点があって、端っこの木には山名板が取り付けられています。

如来ヶ岳の山名板越しに景色を眺めると、美濃市の天王山と誕生山の間から、木曽の御嶽山が見えました。
春先なのでまだ雪をかぶっており、山頂が白く見えています。
山頂の北側へ 能郷白山?
今度は通せんぼする枝を越えて、如来ヶ岳頂上の北側へ行ってみました。
木立で見えにくいのですが、能郷白山と思われる白いものが、山並みの上からのぞいています。
やっぱり山に登るのは、天気のいい日に限るようです。
つぎは如来ヶ岳から下りていきます。
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