岐阜県岐阜市(ぎふし)には、如来ヶ岳(にょらいがたけ)があります。
美濃地方で簡単に登れる山を探していたら、山県市との市境である岐阜市北部で見つけました。
ということで、近くの岐阜市畜産センター公園から如来ヶ岳へ登ってきました。
山頂まではあっさりと登れてしまったので、下りは道なき道を歩いて彦坂へ下りています。

済法寺跡の説明板から、桧峠を通って、如来ヶ岳頂上へたどり着きました。
荷造りヒモを頼りに道なき道へ
通せんぼされた入り口 白い荷造りヒモが目印
さて如来ヶ岳頂上からは、来た道を戻っても面白くないので、北へ伸びる尾根筋を進んでみました。
入り口には枯れ木が置かれていますが、白い荷造りヒモを頼りに歩いていきます。
赤白ポールを目印に 木立の向こうに工場の建物群
途中で白い荷造りヒモを見失ったので、赤いヒモや青い荷造りヒモ、測量用赤白ポールを頼ることにしました。
一時は工場を見下ろす場所に出ましたが、行き止まりだったので他の道を探すことに。
白ペンキが塗られたブナの木 植林地帯の奥に林道
最後は白いペンキの塗られたブナの木をたどっていくと、無事に林道まで下りられました。
歩いた道のりは大したことありませんが、目印を探すのに手間取ってヘトヘトです。
彦坂集落を通り抜けて
林道を彦坂集落へ 彦坂集落
ということで、林道を歩いてふもとの彦坂集落へ向かいました。
一時は「遭難」の 2文字が頭をよぎりましたが、家並みが見えてくればもう安心です。
彦坂集落から岐阜市畜産センター公園までは、県道176号線を歩いていきました。
途中の自動販売機までは歩道が整備されているので、比較的安全に歩いていけます。
彦坂トンネルと歌碑

県道176号線を東へ歩いていると、彦坂トンネルがありました。
かつてはこのあたりに、彦坂とよばれる尾根越えの峠道があったようです。

トンネルの手前(西側)には、あずま屋のある広場があったので、立ち寄ることにしました。
設置されている歌碑は、字形がくずされていますが、書道の達人による筆です。

百年の 希(ねが)ひかなひて 彦坂の 今日よりぞ開(あ)く 春能(の)おとづれ
県議会議員 釜原潤一
たぶん彦坂トンネルの開通に際して、尽力した地元の県議会議員の方が詠んだ和歌なのでしょう。
彦坂集落の東側にできた彦坂トンネルによって今後利便性が良くなること、を表現しています。
陰陽五行説では「東」と「春」が対応するので、東から春が訪れます。
あとがき
如来ヶ岳というのは名前からして、何らかの謂(いわ)れがありそうです。
ただどうして「如来ヶ岳」とよばれているのかについては、何ひとつ説明が見当たりません。
また済法寺跡地については説明板がありますが、どこが跡地なのかは今ひとつ判りません。
さらには、桧峠や八幡神社への案内板の文字が消えてしまっています。

近くの百々ヶ峰のように整備されると、多くの人が訪れる人気の山になると思うのですけどね。
健康のために歩く人が増えているので、みな歩く場所を探しています。
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