愛知県犬山市(いぬやまし)には「博物館明治村」という場所があります。
ただその敷地があまりにも広大なので、丁寧に見て回ると、とても一日では回れません。
ということで今回は「乗り物一日券」も買って、博物館明治村の中を巡ってきました。
「SL名古屋駅」で蒸気機関車を下り、歩いて建物を見学しながら、博物館明治村 3丁目の北里研究所まで見学しました。

和風の古民家が立ち並ぶ
さて北里研究所を出て、さらに 3丁目の森の奥へと歩いていきます。
芝川又右衛門邸は素通りして先に進んでいくと、和風の古民家が立ち並ぶ一帯に出ました。
小説家の幸田露伴(こうだ ろはん)が住んだことのある住宅「蝸牛庵」や、元内閣総理大臣の西園寺公望(さいおんじ きんもち)が引退後に住んだ別邸「坐漁荘」を訪れました。
西園寺公望は公爵でもあるので、別邸といえども大きなお屋敷です。
ただどちらも、和風の古民家であることには変わりないので、あまり目新しさはありません。
一通り見学したら次の場所へ移動するため、坂道を下りていきました。
品川第二台場に建っていた品川燈台
坂道の下に着くとそこは広場になっていて、その先には小さな品川燈台がありました。
燈台の側面には細い扉があったので、開けて登ってみようとました。
しかし、入り口でダウンジャケットがつっかえて入れません。
内部は螺旋階段になっていて登れるのですが、とても狭くて 1人通るのがやっとなので、大柄の人は入らないほうが無難です。
ちなみに品川燈台はもともと、むかし東京湾にあった品川第二台場の西の角にありました。
現在台場は、台場公園になっている品川第三台場と同第六台場とが残るだけです。
旧京都市電のカッコいいデザイン
さて灯台の近くには、旧京都市電乗り場「市電品川燈台駅」があります。
駅まで石段を登っていって時刻表を見ると、まだすこし時間がありました。
折角なので、近くに停めてある旧京都市電のシックな車両を眺めることに。
窓枠の上部が丸みを帯びていて、現在の車両ではあまり見られないデザインになっています。
水戸岡鋭治(みとおか えいじ)さんがデザインした車両だと言われたら、疑いもせずに信じてしまうかも知れません。
市電に乗って入鹿池を眺める
旧京都市電の車両を一通り眺めたあとは、乗り場のベンチに座ってすこし待つことに。
すると、市電が急カーブを曲がりながらゆっくりと走ってきました。
これまで何度か市電乗り場を素通りしましたが、いよいよ市電に乗り込みます。
ただ蒸気機関車とは違って、こちらは乗客が少ないので、ほぼ貸し切りのような状態でした。
さて出発すると、最初のうちは入鹿池が見えるので景色が良いのですが、すぐに森の中に入ってしまい、ふたたび北里研究所を見ることになりました。
途中の市電京都駅で下車
ただあまり悠長には乗っていられません。
終点の「市電名古屋駅」まで乗っていると、戻り過ぎになってしまいます。
ということで名残惜しかったのですが、中間駅の「市電京都七条駅」で市電を下ります。
ふたたび 2丁目と 3丁目の分岐点まで戻ってきました。
つぎは 2丁目を見て回ります。

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