岐阜県本巣市(もとすし)は、戦国時代の茶人として有名な古田織部が生まれた場所です。
ということで本巣市には、古田織部にちなみ「織部」と名前が付いた道の駅があります。
広い駐車場がよく混雑しているので、いつも素通りしてしまうのですが、久しぶりに立ち寄ってみました。
おみやげコーナー以外にも古田織部に関する展示館があったり、近くに樽見鉄道「織部」駅や立派なお寺があったりして、楽しかったです。
道の駅「織部の里もとす」へ
道の駅「織部の里もとす」は、国道157号線(本巣縦貫道路)沿いにあります。
今までにも何度か立ち寄ったことがありますが、いつも駐車場に車が溢れています。
だからそのまま素通りして、根尾谷(ねおだに)の方や、谷汲山華厳寺(たにぐみさん けごんじ)の方へ向かっていました。

道の駅「織部の里もとす」の入り口
ところが今回、道の駅の駐車場を見てみると、すこしばかり余裕があるようです。
何か様子が変わっていないか、久しぶりに立ち寄ってみました。
道の駅の中には織部焼き
もちろん他の道の駅と同じように、地元で採れた新鮮な野菜やそれらの加工食品に加えて、地元を題材にしたお菓子なども売られています。
ただ道の駅「織部の里もとす」の特色は、織部焼きという陶器が売られていることです。
織部焼きは美濃焼の一種で、岐阜県土岐市(ときし)あたりで焼かれてきた陶器です。
いくつかの色があるのですが、特に「青織部」という緑色のものが有名で、織部焼きを売っている店で見かけるのは、ほとんどそれです。
ひとり静かに織部展示館

織部展示館
道の駅の敷地を南の方へ歩いていくと、ひっそりと織部展示館があります。
誰も入っている様子が無かったのですが、入場無料だったので試しに入ってみました。
- 古田織部の像
- 茶器や皿、器など
- 茶釜など
まず最初に目に入るのは、胡座(あぐら)をかいた古田織部の像です。
古田織部は戦国時代を生きた武将であり、織田信長をはじめ豊臣秀吉や徳川家康などにも使えていて、その当時の有名な戦いで数々の武功をあげてきました。
- 茶室
- 石灯籠
- 書画と掛け軸
その一方で千利休に弟子入りして、千利休とは対照的な手法で茶の湯を極め、茶人としても名を成しています。
ちなみにそんな古田織部を主人公に描かれた歴史漫画が「へうげもの」です。
ORIBE山門ギャラリー

ORIBE山門ギャラリー
つぎにバス停の脇に建っている巨大な「ORIBE山門ギャラリー」まで行ってみました。
ただ山門と言ったら通常はお寺の正門を指し、どれもみな木造なのですけどね。
しかしここの山門は、堅牢な石垣の上に、漆喰で塗り固められたような壁が載っています。
見た目はいかにも、お城の門といった佇(たたず)まいです。
入場無料とあったので、ギャラリーの入り口を探してみたのですが、扉は閉じています。
実はこの建物は、市民のための無料のレンタルスペースになっています。
常設のギャラリーではないので、展示会や集会があるときだけ扉が開きます。
続いて樽見鉄道「織部」駅と近くのお寺を見に行きます。

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