国道365号線で滋賀県長浜市(ながはまし)のあねがわ温泉のあたりを走っていると、案内標識に「五先賢の館」と「近江孤篷庵」の文字があります。
前回は道に迷ってしまい「近江孤篷庵」だけだったので、今回は「五先賢の館」と「近江孤篷庵」の両方を訪れてきました。

まずは一通り「五先賢の館」を見てきたので、つぎは小堀遠州を輩出した小堀家の菩提寺である「近江孤篷庵(おうみ こほうあん)」に向かいます。
近江孤篷庵の駐車場へ
「五先賢の館」から近江孤篷庵の駐車場へは、道の角々に案内板が立ててあるので、大して迷うこともなく、順調にたどり着けました。

素盞烏命神社の鳥居
近江孤篷庵の駐車場は 2ヶ所にあります。
たぶんここは紅葉の名所のはずなので、その時期のために駐車場が増設されたのでしょう。
一つは素盞烏命神社(すさのおのみこと じんじゃ)の鳥居の手前にあります。
駐車場の脇には、この地域の見どころを描いた大きな鳥瞰図とお手洗いの建物があります。
もう一つは神社の鳥居の前を通り過ぎて、奥へ行ったところにあります。
駐車場が空いていたので、奥にある近江孤篷庵の近くの駐車場に停めました。
近江孤篷庵の参拝道も見応えあり
駐車場から近江孤篷庵までは、すこし長めの参拝道を歩いていきます。
その山門はまだまだ先ですが、すでに参拝道の横には庭園が広がっています。
そも近江孤篷庵は、長浜市小室町あたりを治めていた小堀家の菩提寺として建てられました。
参拝道の横に広がる庭園の奥は、小堀家の墓所になっているので、墓石が並んでいます。
さてさらに参拝道を歩いていくと、きれいに剪定(せんてい)された並木道が始まります。
そこを通り抜けると、ようやく奥に近江孤篷庵の山門が見えてきました。
近江孤篷庵の山門から本堂へ

近江孤篷庵の山門
近江孤篷庵は幕末の頃より 100年余りの間、放置され廃寺も同然になっていたそうです。
ところが昭和初期から再興されはじめて、徐々に整備が進み、現在の姿に至っています。
ちなみに近江孤篷庵の屋根を除く山門は、京都市右京区花園の春光院からの移築です。
山門から本堂へと続く庭園は、愛知万博長久手会場「石組」や京都梅小路公園 「十彩回廊粋」、有名な寺院の庭園も数多く手掛けた北山安夫さんが監修したものです。
砂利道と苔(こけ)を絶妙の割合で配置して、さらに本堂や庫裏(くり)を木立の奥に隠すことにより、山寺の雰囲気を醸(かも)し出しています。
以前どこかで見たような編み笠門

編み笠門
さて近江孤篷庵の本堂の手前まで来ると、どこかで見たような門を見付けました。
ここを訪れる前に「五先賢の館」を見学したのですが、遠州流庭園の入り口に作られた編み笠門(あみがさもん)にそっくりです。
よくよく考えれば、近江孤篷庵の方が先なのは明らかなのですけどね。
京都市北区紫野にある大徳寺孤篷庵にも、すこし形は違いますが編笠門があるようです。
よく判りませんが、小堀遠州とゆかりのある門なのかも知れません。
つぎは近江孤篷庵の本堂に上がります。

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