以前、国道8号線を走っていたときのこと、滋賀県東近江市五個荘(ひがしおうみし ごかしょう)で、たまたま立ち寄ったコンビニの隣に、地元の農産物の直売所がありました。

そのお店の名前は、「野菜果物直売所まんまるや」といい、地元の野菜や果物だけでなく、パンやお菓子も売っていました。

そこに、五個荘の近江商人についてのパンフレットが置いてありました。
ちょっと近江商人に興味があったので、東近江市の五個荘を訪ねることにしました。
道に迷いましたがなんとか
さて国道8号線を走っていると、交差点「宮荘」のあたりの道路の東側に、「てんびんの里」と彫られた石碑や、「てんびんの里五個荘」と書かれた看板が立てられています。

そこに設置されている歩道橋に、「近江商人屋敷 藤井彦四郎邸」の方角を示す看板が出ていますので、それに従って交差点「宮荘」を曲がりました。

ちょっと道に迷いましたが、なんとか案内標識に従って、藤井彦四郎邸の駐車場にたどり着けました。
藤井彦四郎邸の入り口

藤井彦四郎邸の入り口に着きましたが、只ならぬ雰囲気のお屋敷なので、入るか入るまいか、ちょっと躊躇(ためら)ってしまいました。
しかし折角来たので、とりあえず門から中へ入り、庭の中を見学しました。

庭には、看板、石碑やてんびん棒を肩に担いだ近江商人の銅像やらが立てられています。
それらを眺めていると、係りの方が声を掛けてくれました。
お得な 5館共通入館券

てんびんの里五個荘には、内部を見学できる近江商人ゆかりの屋敷が 4館と近江商人博物館が 1館あるそうです。

5館全部を見て回るつもりなら、個別に料金を払うよりお得ですよと、5館共通入場券をすすめられました。

最初は、全部見て回るつもりはなかったのですが、人それぞれいろんな屋敷に住んでいたはずなので、提案に従って全部見て回ることにしました。
藤井彦四郎商店とスキー毛糸

さて、玄関から藤井彦四郎邸の中に入ると、ショーケースが置いてあり、中にはスキー毛糸の人形が吊るしてありました。

スキー毛糸とは、藤井彦四郎商店が製造販売した毛糸で、昔大変よく売れた商品です。
そういえばボクが子どもの頃、近所の呉服屋の店舗の半分には、毛糸がところ狭しと棚に並べてあり、天井からはスキー毛糸の人形がぶら下がっていました。

昔は、セーターなどの毛糸製の既成品って、あまり売ってなかったのでしょうか?
なぜか女性はみんな、自分で編み物をしていたイメージがあります。
その昔は偉い方も訪れた

客間には、過去に田中義一、浜口雄幸、平沼騏一郎そして鈴木貫太郎の 4人の元総理大臣が訪れて、書を残されたそうです。
それら 4枚の書は、扁額(横に長い額)に仕立てられて、客間の長押(なげし)の上に飾られています。

その横の部屋には、皇室の方々をはじめ、陸軍大将や善光寺の尼さんも、いらっしゃったようです。
ただ、休憩のために立ち寄られたのか、それとも宿泊されたのかは判りませんでした。
つぎは、藤井彦四郎邸の庭を見て回ります。
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