五個荘(ごかしょう)の近江商人(おうみしょうにん)に興味があったので、滋賀県東近江市(ひがしおうみし)の五個荘を訪ねることにしました。
やっと、藤井彦四郎邸を拝観し終わったので、つぎは近江商人博物館に行きます。
近江商人博物館へ
藤井彦四郎邸の駐車場を出たら、南西へ向かい龍田神社を越えたら右折し、JAグリーン近江の手前で今度は左折し、しばらく進んで左側にある近江商人博物館に車を停めました。

近江商人博物館は、中路融人(なかじ ゆうじん)記念館にもなっているようです。
中路融人さんとは、滋賀県を中心とした風景画を、長年に渡り描き続けた日本画家です。

この建物の 1階部分は地元住民の集会場のようですが、2階には中路融人さんの絵画が展示され、3階に近江商人についての展示がされているようです。

なお、この建物に限り、内部は写真撮影禁止でした。
中路融人さんの絵を見て

階段を使って 2階に上がっていくと、中路融人さんの絵は、扉の中だと案内されています。
扉を開けて中に入ると、空調の効いた部屋の壁には、中路融人さんの巨大な風景画が展示してありました。
ボクは日本画は、まったく詳しくないのですが、見た印象では中路融人さんは、描く対象をキャンバスいっぱいに描かれる画風のように思いました。

ただ申し訳ありませんが、ボクの好みは、葛飾北斎(かつしか ほくさい)の富嶽三十六景のように、メリハリの効いた絵です。

葛飾北斎の絵なら、奥行きがあって圧迫感がないので、落ち着いていつまでも見ていられるのですけどね。
千両箱って案外軽い
さらに階段を登って 3階に登ってくると、近江商人の展示コーナーになっています。
まずは、右の方へ行ってみて、カラスケースの中に展示してある刀を見たり、千両箱の重さを体感できるコーナーで、持ち上げてみたりしました。

千両箱って聞くと、いかにも重そうですが、時代劇でよく泥棒が肩に担いで、屋根の上を走っているので、それほど重くはありませんでした。
もしかしたら、金の含有率が低いころの小判で、重さを計算しているのかも?
近江商人のてんびん棒を担いでみる

また、実際の荷物の重さを再現した、てんびん棒を担いでみるコーナーもありました。
実際に担いでみましたが、てんびんの形がしじみ売りタイプなので、紐でぶら下がっている荷物がフラフラしてしまい、大変歩きにくかったです。

そういえば、藤井彦四郎邸で見た近江商人の銅像は、行李(こうり)に入れられた荷物が、てんびん棒に直接くくりつけてあったので、とても歩きやすそうでした。
近江商人についてのビデオ映像がお出迎え
さて、その隣の常設展示室から、本格的な近江商人についての展示が始まります。
まずは、近江商人についてのビデオ映像が、入り口でお出迎えしてくれます。

社会科見学で訪れた子どもたちを想定しているらしく、ビデオ映像が大変わかり易く作られていました。
しかし、ビデオ映像が何本も用意されているので、すべて見るのは時間がかかります。
仕様がないので、ビデオ映像を一本だけ見て、次の展示に移動しました。
現在も活躍する近江商人の流れをくむ企業

常設展示室を順番に見ていくと、近江商人を育てた土地柄、売り手買い手そして世間にとっても良い「三方よし」という考え方などを知れます。

そして最後のコーナーには、そもそも近江商人が始めて、現在まで続いている企業の一部も紹介されていました。
伊藤忠商事やワコールなど、どの企業も有名な大企業ばかりで、大変驚きました。
つぎは、金堂のまち並みを歩きます。
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