五個荘(ごかしょう)の近江商人(おうみしょうにん)に興味があったので、滋賀県東近江市(ひがしおうみし)の五個荘を訪ねることにしました。
中江準五郎邸の拝観が済みましたので、外村宇兵衛邸を見に行きます。
外村宇兵衛邸の中へ

中江準五郎邸から金堂まちなみ保存交流館の方へ道を少し戻り、角を左折して南東へ進むと、外村宇兵衛邸の門の前に到着しました。

表門を入ってすぐに目を引いたのは、川戸(かわと)と呼ばれる水利設備です。

屋敷の中に川の水を引き込んで上に屋根を付け、野菜、食器、鍋や釜の洗い場として使ったり、また鯉などの淡水魚を飼ったり、いざというときには防火用水としても使いました。
なお、地域によっては、川端(かばた)、川屋(かわや)とも呼ばれます。
外村宇兵衛邸の玄関

最近、いろんな所で見かける緑のカーテンの横を通って、外村宇兵衛邸の玄関から中へ入ります。

ここでもありがたいことに、熱中症対策のため、宣伝とともに飲料水が用意してあります。
その横には、ももいろクローバーZ(通称、ももクロ)の写真と色紙が、飾られています。

2018年春に、近江鉄道沿線の東近江市八日市(ひがしおうみし ようかいち)で、ももクロがコンサート「ももクロ春の一大事」を開催しました。
それに先駆けてももクロは、東近江市役所には表敬訪問のために訪れ、太郎坊宮(たろうぼうぐう)には成功祈願のために訪れ、それぞれで撮影されたもののようです。
外村宇兵衛邸の裏口から外へ

それでは裏口から外へ出て、滋賀県神崎郡内一と謳(うた)われた庭を見に行きます。
なお神崎郡という郡は、今はもう滋賀県にありません。

明治のころ外村宇兵衛さんは、全国長者番付けに載るほどの豪商で、広い敷地には母屋、書院や大蔵をはじめとする、十数棟(むね)の建物があったそうです。
その後、半分ほどの建物は取り壊されてしまったそうですが、東屋(あずまや)と茶室は、五個荘町によって復元されているそうです。
外村宇兵衛邸の庭を散策
続いて、五個荘町によって明治のころの状態に整備されたという庭を見に行きます。
庭の飛び石 池の向こうの茶室へ 茶室から庭を見て 茶室から池を見て 庭の井戸
途中、復元された茶室にも行ってみましたが、手前の壁がすっかりありません。
庭の景色を見ながら抹茶を楽しむという、趣向なのでしょうか?

夏場は暑く冬場は寒いので、利用できる期間が限定されてしまいますね。
というよりも、茶室は普段からオープンな状態なので、落ち葉などが入り放題です。
ちょっと汚れていたので、茶室に上がるのを躊躇(ためら)ってしまいました。
ふたたび母屋へ

庭をぐるっと回ってくると、ふたたび外村宇兵衛邸の玄関先に出ました。
今度こそは、母屋の中を見て回ることにします。

全国長者番付けに載るような豪商が、いったいどのような生活を送っていたのか、垣間見れればいいのですが……。
次回は、外村宇兵衛邸の母屋を見て回ります。
コメント