総務省(国)は、マイナンバーカード(個人番号カード)の普及を目的に、マイナポイント事業を始めました。
あらかじめ、キャッシュレス決済とマイナンバーカードを結びつけておくと、ポイントがもらえるそうです。
キャッシュレス決済の利用額の 25パーセント分が、マイナポイントとして付与されるのだとか。
ただしマイナポイントの上限が 5000円分までなので、対象となる利用額は 2万円までです。

そのマイナポイントは、キャッシュレス決済のポイントになるので、使い勝手は良さそうです。
ただ個人情報が漏れると思っている人は、果たして 5000円でマイナンバーカードを取得するのでしょうか。
マイナンバーカードの取得
ボクは早い時期から、マイナンバーカードを取得しています。
マイナンバー自体はすでに個人に割り振られていますし、緑色の紙のカードでは心許なかったからです。

当時は行政書士だったので、お客さんに説明できるよう、知っておきたかったのもあります。
普段持ち歩くものではないので、しっかりと保管していれば、特に問題はないと思っています。
というわけで、マイナポイント事業が始まることになっても、まったく焦ることはありませんでした。
あとはマイナポイントに関する手続きを済ませて、買い物するだけです。
マイナポイントの予約
まずは、マイナポイントの予約(マイキーID の発行)を始めました。
たぶん、マイナンバーカードの正当な所有者(本人)であることを、確認する手続きなのでしょう。
マイナポイントの予約には、4ケタの暗証番号が必要です。
スマートフォンやパソコン、マイナポイント手続きスポットで手続きできるそうです。
最初はパソコンで手続きしようとしたのですが、カードリーダーライターが必要なので断念しました。

ということで、スマートフォン(iPhone8)で手続きしてみることに。
アプリストアから「マイナポイントアプリ」をダウンロードして、指示に従って進めると簡単に完了しました。
マイナポイントアプリを実行できるスマートフォン 1台で、複数人の手続きができます。
スマートフォンは、近距離無線通信(NFC)に対応している必要があります。
非対応のアンドロイド・スマホの場合、プレイストアに「マイナポイントアプリ」が表示されません。
マイナポイントの申し込み
マイナポイントの予約が済んだらつぎは、マイナポイントの申し込みをしました。
どのキャッシュレス決済を利用したときに、マイナポイントをもらうのか選択します。

最初はクレジットカードにしようかと思ったのですが、普段よく使うものが見当たりません。
結局は、よく行くショッピングモールの電子マネーにしてしまいました。
キャッシュレス決済を一度選択すると、二度と変更できないので、選ぶときは慎重に。
キャッシュレス決済の利用
マイナポイントをもらうためには、申し込んだキャッシュレス決済を利用して、買い物する必要があります。
マイナポイントを申し込んだだけでは、ポイントがもらえません。
たとえば電子マネーのように、お金をチャージした時点でポイントがもらえるものもあります。
一度チャージしたお金は絶対に返金されないので、買い物したのと同じ扱いになるのです。
ちなみにポイントの付与率は、買い物した金額の 25パーセントです。
上限の 5000ポイントを受け取るためには、2万円以上の買い物をする必要があります。

なおマイナポイントの対象になるのは、2020年 9月 1日から2021年 3月31日までの期間にされた買い物です。
光陰(こういん)矢のごとし、気がついたら終わっていた、ということがないようにしましょう。
買い物やチャージのときに、マイナンバーカードは必要ありません。
あとがき
マイナポイント事業は、マイナンバーカードの交付率を上げるためだけのものではありません。
国民の鼻先に 5000円をチラつかせて 2万円を使わせるという、景気上昇効果も狙っています。
世の中のポイント制はどれも、似たような効果を狙っています。
ところが総務省によると 2020年 8月 1日現在、全国平均で交付率は 2割にも届いていないようです。
まだ期間が残っているので、結果がどうなるかは判りませんけどね。

この短期的な事業に、一体どれほどのお金をかけたのでしょうか?
マイナンバーカードの所有者に 2万円ずつ配った方が、よほどインパクトがあったかも知れません。
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