久しぶりに福井県小浜市(おばまし)まで行って海鮮丼を食べようと思い、琵琶湖の北側を通って、国道303号線に向かっていたときのことです。
箱館山(はこだてやま)のふもとを通る県道534号線を走っていると、案内標識に変わった名前のお寺を見つけたので、ちょっと寄ってきました。

青蓮山酒波寺(さなみでら)の山門から境内に入って本堂でお参りし、大権現参道を登った後は、そのまま近江坂古道を歩いて、青蓮山を登っています。
青蓮山は県民花の森になっている

青蓮山県民花の森案内図
さてさらに登っていくと「青蓮山県民花の森案内図」という地図を見つけました。
これでようやく、近江坂古道に立っていた標柱や道しるべの謎が解けます。
その案内図によると今回登ってきたのは、青蓮山の近江坂古道を元にして整備された、「山辺の道」という、家族で楽しめるハイキングコースだったようです。
山頂には「風の広場」があり、その脇に「風林亭」という小屋が建っています。
すぐひだり横に「現在地」の文字があるので、頂上はもうすぐのようでした。
風林亭は雑木林に埋もれ、風の広場の存在は不明
- 案内図の脇を通って
- あずま屋「風林亭」
- 青蓮山からの眺め
ということで青蓮山の山頂に向けて、ふたたび出発です。
丸太で造られた階段がところどころ朽ちているので、気を付けながら登っていきます。
道なき道を登っていくとすぐに、あずま屋になっている「風林亭」に到着しました。
あずま屋「風林亭」は雑木林に囲まれているので、周りの景色は良くありません。
さらに少しだけ登っていくと、辛うじて琵琶湖とふもとが見える場所がありました。

青蓮山の頂上付近
なお「風の広場」はどこにあるのか、さっぱり判りませんでした。
近江坂古道をさらに歩く
さて「風林亭」には到着しましたが、まだまだ近江坂古道は奥に続いているようです。
あまり期待は出来ませんが、もうすこし先には何らかの遺構や展望台があるのでは?と思い、さらに歩いてみることにしました。
- 近江坂古道の道しるべ
- 黄色いビニールテープ
- 人が通った跡
いざ歩いてみると、この古道を歩く人は少ないようで、道がはっきりとは判りません。
ただ「古道 近江坂」と書かれた道しるべや黄色のビニールテープ、人が通った跡などを頼りに、歩いていきました。
雑木林になった広くて平らな場所
- 広くて平らな場所(左)
- 広くて平らな場所(中央)
- 広くて平らな場所(右)
近江坂古道を歩いていくと、不自然に広くて平らな場所に出ました。
雑木林になっているため判りにくいのですが、人の手が加えられたように見えます。
- 近江坂古道の道しるべ
- 黄色いビニールテープ
- 広くて平らな場所
さらに少し歩いていくと、同様に広くて平らな場所がありました。
南北朝時代以前は、遠く福井県三方上中郡若狭町倉見(みかたかみなかぐん わかさちょう くらみ)のあたりまで酒波寺の領地だったそうで、頻繁(ひんぱん)に行き来したそうです。
もしかしたらこのあたりには、酒波寺に関係した寺院が建っていたのかも知れません。
近江坂古道を引き返す
- 近江坂古道の道しるべ
- 道が下り始めた
- 琵琶湖に浮かぶ竹生島
さて近江坂古道は、福井県の若狭町にある闇見神社(くらみ じんじゃ)まで続く道です。
さすがにそこまでは往復できないので、そろそろ引き返すことに。


山辺の道の分岐点
ということで、あずま屋「風林亭」の下にある「山辺の道」の分岐点まで戻ってきました。
帰りはもう一本の「山辺の道」を通って、ふもとまで下りることにします。
つぎも青蓮山を見て歩きます。

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