TBSテレビの「がっちりマンデー!!」を見ていたら、「地元アイス」特集をしていました。
全国的にはまったく有名ではないけれど、ある地域に限ると誰もが知っている氷菓子があるのだとか。
その中で気になったのは、新潟のセイヒョーが作るかき氷バー「もも太郎」です。
名前は「もも太郎」となっていますが、なぜかイチゴ味という不思議な氷菓子です。

イチゴ味なのになぜ、もも太郎なのか?
そもそもかき氷バー「もも太郎」は、お祭り屋台で売られていた氷菓子に由来します。
モモ型の木型に砕いた氷を詰めて割りばしを刺し、そこにいちごシロップをかけた氷菓子でした。

その後新潟県内の店舗で売られるようになると、懐かしさからか次第に人気を集めていきます。
昭和20年ごろには「もも太郎」を作っている会社が、10社にもなりました。
未だに「もも太郎」作り続けている会社の中で、一番人気なのはセイヒョーだそうです。
氷に何かしらの秘密があるのでしょう。
セイヒョーの氷は他所とは違う
セイヒョーはかつて「新潟製氷冷凍株式会社」という、製氷と冷凍を得意とする会社でした。
言うなれば、氷のプロフェッショナルです。

それゆえに他の会社が作る「もも太郎」とは、氷の質が一線を画しています。
ひと口目から、シャリシャリともサクサクとも表現される、氷の食感を味わえるのだとか。
一般的なかき氷バーの場合、表面にコーティングを施すことで、内側の氷が解けにくくしてあります。
ところがセイヒョーの場合、解けにくい氷を使っているので、氷がむき出しの状態になっているのです。
解けにくい氷とは
家庭用の冷蔵庫で作った氷は、一般的に内側が白く見えます。
水は冷やされると周りから凍り始め、水に溶け込んでいた空気が、中心へ集まって気泡になるそうです。
気泡が入っていると、氷は解けやすくなるそうです。

ところがセイヒョーで作られる氷は、けっこう透き通って見えます。
途中まで凍らせた段階で中心の水を捨て、新たな水を注ぎ込んだのち、さらに凍らせるそうです。
気泡が入っていないので、氷が解けにくいそうです。
あとがき
セイヒョーではオフシーズンである冬場に、かき氷バー「もも太郎」を作り溜めしているそうです。
反対にオンシーズンである夏場は、大手菓子メーカーの氷菓子を請負で作っています。
実は「もも太郎」地元新潟県内で、かなり安く売られているようです。
セイヒョーは、夏場に大手菓子メーカーの請負で得た利益を、新潟県民に還元しているのです。

なお「もも太郎」は、セイヒョーのオンラインショップで販売されています。
姉妹品もあるようなので、試してみてはいかがでしょうか?
コメント