滋賀県の湖東地域にある雪野山(ゆきのやま)は、近江八幡市(おうみはちまんし)と東近江市(東近江市)、蒲生郡竜王町(がもうぐん りゅうおうちょう)にまたがる長い山です。
雪野山全体に登山道が整備されており、一度に歩き切れないので、これまで何度かに分けて歩いてきました。
今回は一番北西に位置する杓子山(しゃくしやま)を歩くことにします。

雪野山山系の杓子山のふもとにある、美野里池という公園の駐車場に自動車を停めたあとは、白鳥川沿いを歩いて橋を渡り、峠越えの腰越坂を登っていきました。
腰越登り口から杓子山へ
杓子山の腰越登り口 丸太の階段が続く 害獣捕獲用わな
腰越坂を腰越峠まで登ってくると、杓子山の登り口があります。
まずは獣害防止柵の扉を開けてその中に入り、丸太の階段を登っていきました。
もうすぐ春なので、鳴りを潜(ひそ)めていたイノシシも、食べ物を求めて活発になるころです。
散策路の途中には、イノシシを捕獲するための罠(わな)が仕掛けられていました。
古墳らしき場所 すぐに下り坂
ちなみに雪野山山系には至るところに古墳が点在しており、杓子山も例外ではありません。
散策路は古墳らしき場所の上を通ることも多く、登ったり下ったりを繰り返していました。
イノシシの荒らした跡と大岩群
イノシシが掘り返した跡 その1 イノシシが掘り返した跡 その2
さて杓子山の散策路を歩いていると、あたり一帯の地面が掘り返されている場所に差し掛かりました。
見た目ほど歩きにくくはないのですが、散策路が判りにくくて困ります。

土を広い範囲に渡って掘り返すのは、イノシシの仕業(しわざ)です。
これまで餌(えさ)を探すためだと考えられてきましたが、本当の目的は判っていないようです。
杓子山の大岩群(左) 杓子山の大岩群(中) 杓子山の大岩群(右)
荒れ地を通り過ぎると、あたりには大岩が点在し出しました。
大むかしこのあたりには湖東カルデラがあったので、マグマが冷えて固まった岩石のようです。
大岩がいくつも転がる展望台
大岩群を通り抜けて きれいに割れた大岩 振り返ると大岩群
大岩群の間を通り抜けると、開けた場所に出ました。
振り返ると落下防止のネットが掛けられた大岩群があり、その向こうには周辺の景色が見えます。
大岩群からの眺め(左)、雪野山 大岩群からの眺め(中) 大岩群からの眺め(右)、飯道山
折角なので不安定なネットの上を渡って、一番先の大岩の上によじ登ってみました。
冬なので枯れ葉が落ちており、辛うじて遠くの方まで景色が見えます。
巨石のある展望台(左)、瓶割山 巨石のある展望台(右)、箕作山
すぐ近くにある展望台からは、遠くの方までキレイに見渡せました。
隣に見える瓶割山の向こうの方には、太郎坊宮や岩戸山十三仏、瓦屋寺のある箕作山が見えます。
展望台に行くか、下山するか
荒れた地面 掘り返された丸太の階段 ようやく普通の道
さて景色を見終わって展望台から歩きだすと、ふたたび地面が掘り返されていました。
さきほどと同様に、イノシシによる仕業のようです。
丸太の階段は土の部分がグチャグチャなので、丸太を避けて歩きました。

しばらく歩いてみましたがイノシシに遭遇することもなく、分かれ道に差し掛かりました。
すぐに下山してはつまらないので、もう一つの展望台を見に行くことにします。
さらに杓子山を歩いていきます。
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