岐阜県不破郡関ヶ原町(ふわぐん せきがはらちょう)の玉地区には、城山というありふれた名前の山があって、その頂上には玉城跡(たまじょう あと)があります。
子どもの頃には何度も、平成16年ごろにも一度、今須地区から登っています。
近ごろは訳あって遠くへ出掛けられないので、久しぶりに地元の山へ登ってみることにしました。
ところが、かつて整備されていたハイキングコースはすっかり廃れてしまっています。
幾度となく道に迷いながら、何とか城山の頂上まで行ってきました。
玉地区から山頂へと伸びる城山遊歩道は、整備されているようです。

スポーツ広場跡の入り口から
スポーツ広場跡入り口(左) スポーツ広場跡入り口(中) スポーツ広場跡入り口(右)
ということで、自宅から歩いて城山に向かいます。
前回と同じ道すじをたどるため、かつて地元のスポーツ広場があった場所に向かいました。
旧スポーツ広場への橋 鎖の横を通って スポーツ広場跡を奥へ
スポーツ広場として使われなくなり、かなり建ったはずですが、あまり荒れてはいません。
このあたりは、たまにクマが出没するので、熊よけ鈴を付けていきました。

むかしは、ハイキングコースの案内板があったと思うのですが、どこにもありません。
関ヶ原青少年自然の家が無くなったので、原状回復されたようです。
岐阜県関ヶ原青少年自然の家は、平成23年 4月に廃止されました。
利用者が城山までハイキングできるよう、コースが整備されていました。
関ヶ原鍾乳洞の近くから仕切り直し
さて途中で道を間違えて、仕方なく谷川沿いの道を下りてくると、県道229号線(牧田関ヶ原線)に出ました。
すぐ近くには、関ヶ原鍾乳洞の入り口が見えます。

むかしは関ヶ原鍾乳洞の入り口あたりにも、城山の頂上へと続く登山道がありました。
あたりを探してみましたが、見当たらなかったので、適当に尾根筋まで登ってみることに。
尾根筋の休憩所跡(左) 尾根筋の休憩所跡(右)
たどり着いた尾根筋を登っていると、かつての休憩所跡が現れました。
このまま尾根筋を歩いていけば、城山の頂上までたどり着けそうです。
境界線上のコンクリート杭
尾根筋の雑木林 境界線上のコンクリート杭 コンクリート杭は山の上へ
尾根筋は初めのうち雑木林が多かったのですが、そのうちコンクリート杭が立ち並び始めました。
人の歩いた跡が、そのコンクリート杭に沿って続いています。
どうやら集落と集落との境界線を示しているようです。

山に境界線が引かれる場合、通常は山頂や尾根筋を通ります。
コンクリート杭をたどって急坂を登っていくと、見覚えのある地形が見えてきました。
玉城の大堀切跡

むかし城山に登ったときには、まったく気付かなかったのですが、あらためて見てみると、そこは大きな堀切になっていました。
堀切とは、山の尾根を削って敵の侵攻を遅らせるための土木建築物のこと。
むかし急斜面を苦労して登った記憶があるのですが、それは大堀切だったのです。
道理で登りにくかったはずです。

むかしは存在しなかった丸太の階段が、いつの間にか大堀切の斜面に設置されていました。
せっかくの大堀切が台無しなので、せめて端っこに設置して欲しかったです。
つぎは、玉城跡の中を歩きます。
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