滋賀県長浜市木之本町(ながはまし きのもとちょう)には、賤ヶ岳(しずがたけ)があります。
かつて賤ヶ岳一帯では、賤ヶ岳の戦いがありました。
賤ヶ岳の戦いとは、織田信長(おだ のぶなが)亡きあとの後継者をめぐる争いから発展した戦い。
羽柴秀吉(はしば ひでよし)と柴田勝家(しばた かついえ)が戦った。

以前、余呉湖の東側の尾根筋を賤ヶ岳まで登ったり、賤ヶ岳から南に伸びる尾根筋を山本山まで歩いたりしたのですが、余呉湖の西側の尾根筋はまだ歩いていません。
ということで、賤ヶ岳から大平良山(おおひらやま)を経由して堂木山(どうぎやま)まで歩いてきました。
賤ヶ岳リフトの第2駐車場へ
今回はたくさん歩くので、賤ヶ岳頂上までは賤ヶ岳リフトに乗っていきます。
駐車場はちょっと離れていますが、長時間停めておいても良さそうな第2駐車場にしました。

国道303号線の交差点「大音」で北に曲がって、八幡神社の前で余呉川に架かる橋を渡り、駐車場へ。
あまり知られていないのか、ほとんど自動車が停められていませんでした。
賤ヶ岳リフト第2駐車場からは、適当に山の方へ歩いていきます。
粉かけ地蔵を過ぎたところから右へ曲がって登っていくと、賤ヶ岳リフト第1駐車場に着きました。
賤ヶ岳リフトに乗って
第1駐車場からリフト乗り場へ リフト乗り場入り口
賤ヶ岳リフト乗り場へは、駐車場の横の細い坂道を登っていきました。
以前は常に閉められていた獣害防止柵の青い扉も、最近は観光客を迎え入れるため開放されています。
登山道と交差するリフト 賤ヶ岳リフト終点
パンフレットをもらって、券売機で片道チケットを買ったら、係員の案内にしたがってリフトに乗りました。
気を付けながら振り返ると、ふもとの景色が次第に遠ざかっていきます。
ちなみに賤ヶ岳の名前の由来は、弘法大師が諸国巡錫で伊香具神社を訪れたとき、出会った女性が自分のことを、謙(へりくだ)って「賤(しづ)」といったことに由来するのだとか。
弘法大師「(あなたは)どんな人ですか?」
女性 「西の方に高い山があり、そこが賤(私という意味)の住む処です」
賤の住む山なので「賤ヶ嶽」ということです。
賤ヶ岳頂上への道
賤ヶ岳頂上へ 丸太の階段を登って 途中の見晴台へ
さて賤ヶ岳リフトから降りても、そこは賤ヶ岳頂上ではありません。
賤ヶ岳頂上まで、残すところ 300メートルの坂道を登っていく必要があります。
途中の見晴台から(左) 途中の見晴台から(右)
登り始めるとすぐに見晴台があったので、ちょっと休憩していきました。
爽やかな風が吹き抜ける見晴台からは、奥琵琶湖とそこに突き出る葛篭尾崎(つづらおざき)が見えます。
明るくなった山頂への道 賤ヶ岳砦跡を見上げて 山頂展望台まで 100m
賤ヶ岳頂上を目指してふたたび坂道を登り始めると、以前と違ってあたりが明るくなっていました。
山頂付近の樹木を伐採して、見晴らしを良くしたようです。
賤ヶ岳頂上からの眺め
急な坂道を登って 賤ヶ岳頂上付近
ということで、残すところ 100メートルの丸太の階段を登っていきました。
あともう少しなのですが、そもそもが賤ヶ岳砦跡なので、急勾配の坂道が応(こた)えます。

賤ヶ岳頂上にはいくつか展望台があるのですが、琵琶湖(びわこ)がよく見える場所に来ました。
人気の場所のようで、カメラの三脚がいくつも並んでいます。
琵琶湖にちょこんと浮かんでいる竹生島(ちくぶしま)が、絵になります。
つぎは余呉湖西側の尾根筋を歩いていきます。
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