この前の冬(2018年2月初旬)、国道8号線の福井県と石川県の県境のあたりで、豪雪のため一時1500台以上もの自動車が約27キロメートルに渡って、数日間立ち往生しました。
それを受けてこの冬は、タイヤチェーンを自動車に装着しなければ走れない区間が、道路に設けられるそうです。
タイヤチェーンさえ装着すれば、本当に雪道での自動車の運転は万全なのでしょうか?
雪深い地域に住んでいるので
ボクは、岐阜県不破郡関ヶ原町(せきがはらちょう)という、雪深い地域に住んでいます。最近はそれほどでもないのですが、子どもの頃は毎年冬になると大雪になっていました。
近くを通る国道21号線には、今須峠という冬期だけ難所になる場所があります。
ひときわ寒い朝などには、トラックがスリップして登れず、よく立ち往生していました。
トラックが走ると、シャンシャンとタイヤチェーンの音がしていたので、トラックはもちろんタイヤチェーンを装着していたはずなのですけどね。
限られる自動車の選択肢
ということでボクは、4WD(四輪駆動)の自動車に乗っています。
2WD(二輪駆動)の自動車だと、凹んだ場所に駆動輪以外がハマった場合、駆動輪が浮いてしまうことがあり、そうすると満足に進めなくなってしまいます。
4WDの自動車なら四輪ともに駆動輪なので、スタットレスタイヤさえ使っていれば、多少デコボコした雪道でも比較的安定して進めます。
大雪のときに、どうしても行かなければならない場所があって、まだ除雪されていないところを走ってみましたが、難なく通り抜けられました。
白馬までスキーに行ったときも
むかし職業訓練学校に通うため、長野県伊那市(いなし)に住んでいたことがあります。
そのとき、長野県の白馬村や白樺湖近くのスキー場まで、何度か行ってきました。
スキー場のオープンと同時に滑り始めたいので、夜明け前の真っ暗な時刻に出発します。
凍りついた道路、溶けはじめの雪道、圧雪された雪道などいろいろ走りましたが、4WDとスタットレスタイヤの組み合わせで、無事にスキーをして帰って来れました。
ただ雪道なので、安全な速度と車間距離を保って慎重に走るのは、言うまでもありません。
まさかの光景
そういえば、スキー場に向かう途中で、まさかの光景を見ました。
なんとその車、大雪が積もる真冬の長野県まで、ノーマルタイヤでやってきたようです。
どうにも進めなくなってしまい、路肩に自動車を停めて、タイヤチェーンを装着している真っ最中でした。
地元の人によると、中央自動車道や長野自動車道は除雪してあるので、たまにノーマルタイヤのままスキー場まで行けると、錯覚する人がいるそうです。
それまでノロノロ運転でしたが、その横を通り過ぎると、途端に渋滞はなくなりました。
あとがき
雪道での自動車の立ち往生は、タイヤにタイヤチェーンを装着することで、本当に解決するのでしょうか?
よく判りませんが、問題は別のところにあるような気がしてなりません。
何よりも冬場、雪の多い地域に出掛ける場合は、雪の対策をすることが大切です。
決してノーマルタイヤのまま出掛けてはなりません。
寒空の下、雪の中でタイヤチェーンを装着するはめになりますからね。
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