国道365号線の滋賀県と福井県の県境は、冬場になると雪のため通行止めになります。
以前、そのことを知らずに、国道365号線を滋賀県から福井県に抜けようとしたことがありました。
結局、通行止めだったので、福井県には抜けられず引き返すことになりなした。

そのとき福井県へ向かうため、国道365号線と国道8号線とをつなぐ県道140号線を通りました。
その途中で見つけたのが、そば屋「又八庵(またはちあん)」の看板です。
偶然見つけた、そば処「又八庵」
はじめて県道140号線を通ったときは、ちらっと「又八庵」の看板を確認しただけです。
ほかに目的があったので、そばを食べには行きはしませんでした。

しかし家に帰ってから、インターネットで「又八庵」について確認してみると、そばがとても美味しいと評判になっていました。
美味しそうなそば屋を放っておく訳にはいかないので早速、行ってきました。
そば処「又八庵(またはち あん)」は、福井県敦賀市杉箸(つるがし すぎはし)にあります。
そば処「又八庵」への道のりは長い
そば処「又八庵」へは、国道365号線と国道8号線のどちらからも行けます。
国道365号線から
国道365号線から行くときは、滋賀県と福井県の県境にある、柳ヶ瀬トンネルを通ります。
柳ヶ瀬トンネルは、自動車1台分ほどの幅しかないので、必然的に自動車は相互通行になります。
柳ヶ瀬トンネルは、旧北陸本線の柳ヶ瀬隧道を自動車用トンネルとして転用したもの。
旧北陸本線は単線だったので、沿線のトンネルはどれも狭い。

運が悪いとかなりの時間、信号が緑色になるのを待たなければなりません。
国道8号線から
逆に、国道8号線から行くときは、県境にある峠の福井県側に下がったところの、曽々木あたりの三叉路で東へ曲がります。
川沿いのせまい道を登って

県道140号線の途中にある、三叉路または気比神社の西側で北に曲がり、川沿いのせまい道を上っていきます。
すると道の東側に、そば屋「又八庵」はあります。
ちなみに自動車はいつも、バスの回転場にもなっている北隣の広場に停めまています。
オススメは、店名にもなっている「又八」

そば屋「又八庵」の店内は、それほど広くありません。
カウンター席がいくつかとテーブル席が3つです。
また基本的に土日祝のみの営業ですので、平日は営業されていません。

はじめのうちは味が判らなかったので、いろんなメニューを頼んで食べてみました。
しかし、最近のお気に入りは、店の名前にもなっている「又八」です。
又八庵の「又八」は、ざる蕎麦を大根おろし入りのつゆにつけて食べるものです。
さっぱりしていて美味しいです。
赤かぶらの漬物
先日訪れたときは、たまたま屋外に赤かぶらが干してありましたので、店内で売っていた赤かぶらのぬか漬けも買って帰りました。
その赤かぶらのぬか漬けは、そのまま食べてもおいしいのですが、細かく刻んで炊きたてのご飯に混ぜ込むと、さらにおいしさが増します。

なお福井県敦賀市では、赤かぶらのことを親しみを込めて「アカカンバ」と呼びます。
雪深いこの地方では、冬の貴重な保存食である漬け物にして、食べられてきました。
又八庵のご主人は、杉箸アカカンバ生産組合の代表もされているようです。
あとがき

はじめて行ってから、もうかれこれ10年以上になりますが、ちょっと遠いので行くのは年に数回です。
それゆえ最初の数年は、なかなか顔を覚えてもらえず、何度行っても名刺を渡されていました。

以前、そのもらった名刺を友達に渡したら、家族揃って行ってきたそうです。
遠いけど、安くて美味いと言っていました。
また、そばを食べに行きたくなりました。
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