福井県南条郡南越前町には、杣山城跡(そまやまじょうあと)があります。
前回は居館跡側から、姫穴を経て山頂まで登ったあと、犬戻駒返しを通って温泉まで下ってきました。
ただ山城というのは通常、山全体に展開されているものです。
杣山の南側にも、きっと何らかの遺構があるはずです。
ということで今回は、社谷(やしろだに)側から杣山城跡に登ってきました。
下山するついでに髪掛岩を探しに行ったのですが、見つからないので諦めています。


社谷集落センターの駐車場へ
まずは、社谷集落センターの駐車場へ向かいました。
国道365号線(国道476号線)の交差点「燧」で東へ入って、すぐに日野川を渡ります。
しばらく田倉川に沿って国道476号線を走ったら、社谷の案内板にしたがって橋を渡りました。
渡り終えると、すぐに社谷集落センターの駐車場があります。

駐車場の端っこの案内板には、社谷の由来が簡単に書かれていました。
かつてこの地には、杣山の磐座(いわくら)をご神体とする、白山信仰の大社が建てられていたそうです。
白山神社奥の登山口


さて駐車場から杣山へ向かって歩いていくと、白山神社の石鳥居前に着きました。
神社の境内をのぞくと、大きな文字の看板が掲げられています。
拝殿にお参りしたあと奥へ進むと、ブランコの向こうに杣山城跡登山口の案内板がありました。
コンクリート擁壁が造られて、登山口がここから他所へ変わってしまったのでしょう。


ということで案内板に描かれている通り、拝殿裏手から石段を本殿の方へ登っていきました。
さらに本殿前の石段を登って石垣の端を左へ進むと、杣山城跡登山口に着きます。
白山神社奥宮です、たぶん


白山神社から杣山頂上を目指して登り始めると、登山道にはたくさんの落ち葉が積もっていました。
ディズニーランドのトゥーンタウンよりふわふわしていて、かなり登りにくいです。


程なくして、お堂のある広場にたどり着きました。
社号の書かれた標柱がないので、たぶん白山神社奥宮だと思われます。


お堂の前を横切ってさらに登っていくと、またもや広い平坦地がありました。
大社が建てられるよりむかしの、磐座を祀(まつ)った屋代(やしろ)の跡かも知れません。
急坂を登って磐座へ


さてお堂からしばらくはなだらかな登山道だったのですが、次第に急勾配になっていきました。
落ち葉や砂地で滑りやすいので、慎重に登っていかざるを得ません。
処どころには、丸太階段の横木らしきものが、埋まっていたりするのですけどね。
最近は登山道の整備が、すっかり途絶えているようです。


休み休み急勾配の斜面を登っていくと、ようやく磐座らしきゴツゴツした岩場にたどり着きました。
ふもとの白山神社のご神体だと思われるので、遠慮して横を登っていきます。
さらに、杣山を登っていきます。
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