岐阜県揖斐郡揖斐川町(いびぐん いびがわちょう)にも、城山とよばれる山があります。
すぐ下の国道303号線をよく通るのですが、最近までまったく知りませんでした。
ということで、仁坂坂峠から城山まで歩いてきました。
ただの山かと思っていたら、遊歩道や広場、建物まであったので驚きです。

切通し道路から、城山に登り始めて、山頂付近の北方城址の標柱の前に着きました。
北方城の本丸があった、城山頂上
城山頂上(左) 城山頂上(右)
さて北方城址標柱の前から、さらに坂道を登ってくると、城山頂上の広場に着きました。
北方城本丸があった場所で、現在は城山公園になっています。
城山さくらの森の名板 標柱「町史跡 北方城址」
広場の中心には「城山さくらの森」と刻まれた、目立たない名板が設置されていました。
奥の展望台脇には、町史跡であることを表す小さな標柱もあります。
城台山、権現山、城山頂上から(左)、濃尾平野 金生山、 城山頂上から(右)、池田山
広場の展望台から景色を眺めると、はるか遠く濃尾平野が見渡せました。
木立の間からは、木曽三川の一つである揖斐川も見えています。
城山頂上から一段下った、鉄柵のある展望台の方が、眺めが良いかも知れません。
さくらの小径を通って馬頭観音へ
さくらの小径の下り口 揖斐川を眺めながら
城山頂上からの帰り道は、さくらの小径を通って馬頭観音の方へ下っていきました。
坂道の途中からは、間近に揖斐川の雄大な流れも見えます。
だんだん雑草が生い茂っていき 観音の小径は草ぼうぼう
ところがさくらの小径は、下るにつれて次第に雑草が地面を覆うようになっていきました。
観音の小径に至っては、もうほとんど足元が見えないので、段差を確かめながら石段を下りていきます。
手前が馬頭観音の祠 馬頭観音入り口
ということで、ふもとの馬頭観音にたどり着きました。
玉垣に囲まれた石造りの祠(ほこら)の中に、馬頭観音が安置されています。
昔の北山街道を通って
昔の北山街道西口 北山街道を登って
馬頭観音の境内に昔の北山街道の入り口があったので、歩いてみました。
途中の丁字路からは、倒木の横たわる坂道を登っていきます。
城山さくらの森の石碑 ふれあい広場
すると「城山さくらの森」と刻まれた石碑の設置してある、ふれあい広場に着きました。
昔の北山街道は城山さくらの森の主要な道として、当初は考えられていたのかも知れません。
昔の北山街道東口 北山みちの一本杉
来た道を丁字路まで下って、さらに昔の北山街道を歩いていくと、別の祠の下に出ました。
むかしの人は北山地域へ行くとき、まず一本杉の下で祠にお参りして、道中の安全をお祈りしたそうです。
北山地域とは、揖斐郡の久瀬、藤橋、坂内、徳山などのこと。
あとがき
これまで揖斐川町に城山さくらの森と創造の森があることを、まったく知りませんでした。
たまたま歩いてみたら、山中に遊歩道が整備されていたのでビックリです。
いろいろな道を歩いてみましたが、誰ひとり利用している人を見かけませんでした。
どちらも巨額の費用を投じて造られたと思うのですが、もったいない話です。
またどこかで、似たような森を見つけるかも知れません。
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