最近「あおり運転」が問題視されていますが、危険な運転はそればかりではありません。
街なかを走っていると、危険な運転に出くわすことが頻繁(ひんぱん)にあります。
ちゃちゃっと方向指示器(ウィンカー)を出しては、車間距離もとらずに車の間を縫(ぬ)って走っている自動車をたまに見かけます。

方向指示器は進路を変更するときに、ただ出せば良い訳ではありません。
ボクは自動車学校(教習所)で教習指導員に注意を受けてから、他人(ひと)に気付いてもらえるように方向指示器を出しています。
方向指示器の出し方で注意され

ボクが自動車学校に通っていたとき、教習中に何度も注意を受けていたのが、進路変更の際に出す方向指示器のタイミングです。
はじめの頃はよく、ハンドルを切ると同時に方向指示器を出していました。
本来は、交差点の 30メートル手前や、車線変更の 3秒前に出さなければなりません。

ただ普段、一般道や高速道路を走っていると、方向指示器を一瞬だけ出して、即座に進路変更を始める自動車をよく見かけます。
その人を担当した自動車学校の教習指導員は、ちゃんと注意してくれなかったのでしょうか。
近くに人や車が見えなければウィンカー不要?

話は変わって以前、他人(ひと)を乗せて、人通りが少ない道を運転していたときのこと。
丁字路を曲がろうとして方向指示器を出したら、周りに自動車がいないので出さなくてもいいよと言われました。
自動車学校でそのようなルールを習った記憶はありません。
その人は交通ルールを自分勝手に解釈して、都合のいいように作り変えているのです。

自動車の車内からは死角になって見えない場所があり、そこに人がいることもあります。
たとえ無駄になっても、進行方向を周囲に知らせることは大切だと思っています。
方向指示器の出し方は法律に

さて、自動車の方向指示器の出し方に関しては、道路交通法などに書かれています。
方向指示器を出すときは道路交通法53条1項に、そのタイミングは道路交通法施行令21条に定められています。
それらを簡単にまとめると次のようになります。
30メートル手前

次の行動をしようとする運転者は、その行動を始める場所の手前 30メートルの場所で、方向指示器を出さなければなりません。
- 左折するとき
- 右折するとき
- 回転するとき(Uターンなど)
なお方向指示器は、その行動が終わるまで出し続けなければなりません。
3秒前

次の行動をしようとする運転者は、その行動を始める 3秒前に、方向指示器を出さなければなりません。
- 同一方向に進行しながら、進路を左に変更するとき(左に車線変更、左路肩に停止)
- 同一方向に進行しながら、進路を右に変更するとき(右に車線変更、左路肩から発進)
なお方向指示器は、その行動が終わるまで出し続けなければなりません。
あとがき
方向指示器は、自動車が次にどちらへ進むかを、他人(ひと)に教えるためのものです。
たぶん自動車学校では、正しく方向指示器の出し方を教えているはずです。
ただ方向指示器を出す理由が、うまく伝わっていないのではないでしょうか。
方向指示器を一瞬しか出さない人は、他人に知らせる気があまりないように思われます。

他人の行動を変えさせるのは大変です。
ということでボクは安全のため、車間距離を多めにとるようにしています。
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