母と横浜に住んでいる妹と 3人で、静岡県静岡市(しずおかし)に遊びに行ってきました。
それまでにも浜松市や伊豆半島などには行っていましたが、県庁所在地である静岡市には行ったことが無かったので一度、訪れてみたかったのです。

雨が降る中、レンタカーに乗って駿府城公園を訪れ、紅葉山庭園を散策して立礼席で一休みしました。
ジグザグの二ノ丸水路
さて紅葉山庭園を出て、ふたたび南に向かって歩きはじめます。
するとすぐに、水路に架かる木造の橋に差し掛かりました。
この水路は二ノ丸水路といい、本丸堀と二ノ丸堀(中堀)をつなぐためのものです。
本来の目的は、本丸堀に溜まった雨水などを二ノ丸堀(中堀)へ排出することでした。
ただ副次的効果として、本丸堀の水位を維持するのにも役立っています。

橋の上から見た水路は、その両岸を石垣で固められており、先でジグザグと曲がっています。
敵方が船に乗って本丸堀まで侵入してくるのを、防ぐのが目的なのでしょうね。
埋め立てられた本丸堀跡
さらに南に歩いていくと、道の右側に大きな広場が現れました。
現在は東御門前広場(ひがしごもんまえひろば、別名フェスティバルガーデン)と名付けられ、イベントの際には移動販売車などが列をなすようです。
ただもともとは本丸堀だったところで、明治期に一度すべて埋められてしまいました。
現在は本丸堀の南東角の部分と、二ノ丸水路の付近だけが発掘され、その姿を見られます。
実際に近くを歩いたときは、すごく短いお堀だと思ったのですが、埋められていたのですね。
近年復元された東御門と巽櫓が資料館に
さて本丸堀跡のすぐ東側には、ひとつながりの資料館になっている東御門(ひがしごもん)と巽櫓(たつみやぐら)があります。
せっかく全施設共通券を買ったので、東御門・巽櫓の入り口から階段を上がっていきました。

東御門と巽櫓の中には、駿府城の模型やジオラマ、当時使われていた品々、鎧兜(よろいかぶと)などが展示されています。
またその建物自体も一見の価値があります。
近年復元されたので見た目は新しいのですが、日本古来の伝統工法で建てられています。
東御門をくぐって
東御門・巽櫓資料館の中から出てくると、今度は東御門の下をくぐってみることにしました。東御門は内枡形虎口(うちますがたこぐち)になっています。

もし敵方が攻め込んできたときは一旦、東御門の四角い場所に留まらせます。
味方は東御門の上方に設けられた 3方向の狭間(はざま、さま)から、一斉に狙い撃ちです。
などと足軽の視点で考えながら、東御門から駿府城公園の外へ出てみました。
東御門の表側は二ノ丸堀(中堀)になっていて、木造の橋が架かっています。
ただその先は柵があって、道路には出られなかったので、また公園内に戻ってきました。
駄菓子屋で糖分補給
さてつぎは坤櫓(ひつじさるやぐら)に向かいます。

本丸堀跡の南側を通って坤櫓に向かっていると、母がふらふらすると言い出しました。
糖分補給のため、近くの駄菓子屋風のお店でジュースを買って、しばらく休憩することに。
しかしもうこれ以上、駿府城公園を見て回るのは無理なようです。
ということで坤櫓の拝観を諦めて、駿府城公園から出るため北御門橋へ向かいました。
つぎはお昼ごはんを食べに行きます。
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