以前、滋賀県犬上郡多賀町(いぬがみぐん たがちょう)で、犬上川上流にある大瀧神社へ行ったときのこと、高取山ふれあい公園への入り口を見付けました。
高取山ふれあい公園には駐車場があって、ハイキングコースと展望台が整備されているようです。
ということで高取山(たかとりやま)に登るため、高取山ふれあい公園に行ってきました。

高取山ふれあい公園の駐車場に自動車を停め、受付で入園料を支払って、大型宿泊施設の裏手から、高取山のパノラマハイキングコース(どんぐりの道)を登り始めました。
どんぐりの道とはなの道との分岐点

さて、どんぐりの道を登ってくると、はなの道との分岐点に差し掛かりました。
冬場はほとんど花が期待できないので、寄り道せずに高取山の頂上を目指します。

ちなみに夏休みになると「ナイトハイク in 高取山」と題して、夜の虫捕り会が行われるようです。
懐中電灯の明かりを頼りに、真っ暗な山道を歩くのは、ちょっとドキドキものです。
夏ですが、服装は長そで長ズボンに運動靴、虫に刺されたくない人は虫除けスプレーが必須です。
なお参加するためには、高取山ふれあい公園に宿泊する必要があります。

ブナ科植物の解説板を見ながら
さて分岐点を出発しても、まだまだ植物についての解説板が続きます。
どの木もやっぱりブナ科なので、それが「どんぐりの道」と名付けられた由来なのでしょう。

まずは堅いことで知られる樫(かし)の一種である、ウバメガシの解説板が立てられていました。
ウバメガシは、おもに備長炭(びんちょうたん)の材料になる木です。
備長炭とは、炎や煙が出にくく長時間燃えるので、調理用に重宝される炭です。
備中屋長左衛門が、ウバメガシを材料に作った炭なので、「備長炭」の名が付きました。
イチイガシ コナラ ミズナラ マテバシイ アラカシ クヌギ
ウバメガシの他にもブナ科の樹木の解説板が、道すがら続きます。
対象の樹木について、短い文章で的確に解説されているので、読んでいて飽きませんでした。
砂防ダムをめぐる道と奥の休憩所
砂防ダムの上へ 砂防ダムの上(左)、きのみの道 砂防ダムの上(右)
さて解説板が終わると、正面に砂防ダムとその上へと続く丸太の階段が現れました。
このあたりはつるの谷とよばれている場所で、大雨が降ると土石流が起こりやすいのかも知れません。
砂防ダムの上に登ってみると、水平な道が砂防ダムの縁に沿って、対岸の方までぐるりと続いていました。
どうやらこのあたりが、どんぐりの道ときのみの道との分岐点のようです。

砂防ダムの一番奥まで来ると、ベンチに屋根が付けられた休憩所が設置されていました。
近くにホウノキがあるようで、あたりには朴葉(ほうば)が散らばっています。
ゆるやかな横掛け道の先に
ほぼ横掛け道 砂防ダムの上流 網の中を通って
どんぐりの道は、砂防ダム奥の休憩所から右の方へ、まだまだ続きます。
砂防ダム奥の休憩所から歩き始めると、勾配が緩やかになって、横掛け道のようになりました。
つづら折りの道を折れて、先ほどの砂防ダムの上流まで来ると、あたりは無数の石だらけに。
大雨によって川ができ、土も石も一緒になって流されてきたようです。

石だらけの場所を越えて、青色のネットの内側を歩いていると、遠くの方に琵琶湖が見えました。
その手前には、荒神山も見えます。
勾配がほぼ無いので横掛け道のようだと思っていたのですが、けっこう登ってきたようです。
さらに高取山を登っていきます。
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