以前、滋賀県犬上郡多賀町(いぬがみぐん たがちょう)で、犬上川上流にある大瀧神社へ行ったときのこと、高取山ふれあい公園への入り口を見付けました。
高取山ふれあい公園には駐車場があって、ハイキングコースと展望台が整備されているようです。
ということで高取山(たかとりやま)に登るため、高取山ふれあい公園に行ってきました。

高取山パノラマハイキングコースのうち、たかとりの道を八ツ尾山には寄り道せずに終点まで下り、さらに急勾配のとりの道を下って、巨岩地帯を通り抜け大岩の横を歩いてきました。
休憩所を通って林道へ
とりの道の休憩所 休憩所から林道へ 林道を下っていきます
さて大岩から下りてくると、すぐに休憩所に着きました。
他の休憩所と違って、周りはすっかり樹木に囲まれているので、座席は全方位を向いています。
休憩所を出発するとすぐに林道に出ました。
舗装されている訳ではないので、足への負担は軽そうです。
ウメモドキ ハンノキ
下の方へ下りてきたので、植物についての解説板を見付けました。
ただ修理する予算が無いのか、地面に落ちたまま放置されています。
きのみの道との分岐点

林道を下りてくると、きのみの道との交差点に着きました。
ただあたりを見回しても、あるのはつるの谷へと登っていく道だけで、下りていく道が見当たりません。
どうやら植物についての解説板を見ているうちに、見逃してしまったようです。
林道をすこし戻れば見付かるでしょうが、そのまま林道を下りていくことにしました。
ナツグミ 集められた解説板
林道の脇には植物についての解説板が、大量に地面に置かれていました。
たぶん、壊れた解説板が林道に落ちていたので、邪魔にならないよう一ヶ所にまとめたのでしょう。
橋を渡って、くすりの道へ
はなの道の入り口 橋を渡ると分かれ道
さて林道を歩いていてもつまらないので、山道を歩くことにします。
設置されていた、大きな高取山ふれあい公園歩道案内図の裏手へ道が続いていたので、入ってみました。
案内図の裏手の階段を下りていくと、谷川に橋が架かっています。
その橋を渡り終えると、はなの道とくすりの道とに道が分かれていました。
はなの道を進むと、すでに歩いたどんぐりの道に合流するので、右のくすりの道を選ぶことに。
変わった名前の道です。
くすりの元になった樹木たち
このあたりからは歩く人も多いらしく、植物についての解説板がしっかり立っていました。
どの植物も薬に関係があることから、くすりの道と名付けられたようです。

サンショウは風味の良いことでよく知られ、実だけでなく花や新芽までもが料理や薬味に使われます。
実の香りと辛味の成分には、食欲増進と消化促進の効果があるようです。

ムクロジ科カエデ属のメグスリノキはそのむかし、樹皮をよく煮つめて、煮汁を目薬にしたそうです。
民間療法の一つかと思ったら、眼病予防のほか、肝機能の向上、動脈硬化予防にも効果があるのだとか。

キハダの幹の厚いコルク層の内側の樹皮を乾燥させたものを、生薬「オウバク」といいます。
修験道の開祖である役小角(えんのおづぬ)が、胃腸病のほか外傷にも効果があることを見付けたのだとか。
そのオウバクから作られた胃腸薬が「陀羅尼助丸(だらにすけがん)」です。
昔ながらの薬なので、奈良県吉野郡あたりのいろんな薬屋が、製造販売しているようです。
ニワトコ ウラジロガシ
その他には、現在でも食料や入浴剤などにするニワトコ、胆石や腎臓結石の薬として徳島県で使われていたウラジロガシなどがありました。
あとがき
くすりの道の休憩所 舗装道路へ 高取山ふれあい公園石碑
高取山に登るとき、高取山ふれあい公園の受付では、名簿に名前と登山開始・終了の時刻を記入します。
下山したときその名簿を見たら、当日登山したのはボクだけでした。
ちなみに若い家族連れを何組か見掛けました。
フィールドアスレチックや遊具ゾーンで遊んでいたようです。
空気の良いところで一日中遊んでも、入園料だけで済むので、安上がりなのでしょう。
暖かくなってきたら、バンガローやキャンプ場が賑(にぎ)わっているのかも知れません。
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