滋賀県東近江市小脇町(ひがしおうみし おわきちょう)の赤神山(あかがみやま)にある太郎坊宮という神社まで、徒歩で石段を登って参拝してきました。
折角なのでそのまま、箕作山(みつくりやま)の頂上まで登って、瓦屋寺経由でふもとまで下りてきました。

太郎坊宮の表坂を登り始めてすぐに参集殿で休憩し、以前参拝したももクロに関する展示を見たあとは、ふたたび表坂の石段を登って龍神舎(手水舎)まで来ました。
太郎坊宮の夫婦岩を通り抜けて
それではふたたび表坂を登って、太郎坊宮の本殿へ向かいます。
坂道の途中には立派な拝殿があったので、すこし寄り道して参拝しておきました。
石段が緩やかになったと思ったら、前方に夫婦岩(めおといわ)の入り口が見えてきました。
銅製の鳥居をくぐって、巨大な夫婦岩の間に入っていきます。

ちなみに夫婦岩の間を通って本殿に参拝する人は、その場ですぐに病苦が取り除かれて、あらゆる願いが実現する、と昔から言い伝えられてきました。

また悪事を働こうとする人は、夫婦岩の間に挟まれるとも言われているようです。
ボクは何とか無事に、夫婦岩の間を通り抜けられました。
赤神山は湖東カルデラの一部

さて琵琶湖の東側に広がっている湖東平野に点在する山やまは、太郎坊宮がある赤神山を含めて、およそ7000万年前の火山活動で出来たと考えられています。
そのころ古琵琶湖はまだ、三重県の上野盆地にも存在しませんでした。
太郎坊宮と湖東三山の間に火口があったようで、雄大な「湖東カルデラ」を形成しています。
カルデラとは、火山が噴火した後に火口の跡地にできる大きな丸い窪地のこと。

マグマは冷えて固まるとき、「節理(せつり)」という規則正しい割れ目を生じます。
夫婦岩の割れ目は、この「節理」が伸展したものだと考えられています。
太郎坊宮の本殿で参拝

無事に夫婦岩の間を通り抜けられたので、いよいよ太郎坊宮の本殿に参拝します。
石段を登っていくと、本殿の入り口には透明なビニール製の長い暖簾が掛けられていました。
本殿内のエアコンの冷気が、外に漏れ出ないようにするための工夫なのでしょう。
本殿の中に入ったら、神社の作法にしたがって参拝を済ませました。
本殿の前にある展望台からは、高い山などははっきりと見えませんが、湖東平野に広がる田園風景と町の様子を望めます。
お帰りは裏坂から

本殿での参拝も済ませたので、指示された通りに裏坂を通って帰ります。
すぐ横まで巨大な岩が迫る狭い階段を、歩いて下りていきました。
まっすぐに登っていく幅が広い表坂の石段と違って、裏坂の階段は幅が狭くて曲がりくねっています。
ところによっては大岩が転がっている場所もあり、ちょっと荒々しい坂道でした。
さらに太郎坊宮の裏坂を下りていきます。
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