福井県小浜市(おばまし)には、天ヶ城跡(てんがじょうあと)があります。
以前、何気なしに小浜市羽賀(はが)にある羽賀寺(はがじ)を訪れたとき、その登山口を見つけました。
ただそのときは、ちょうど雨が降り始めたときだったので、登るのを断念してしまいました。
思い返すとどんな城跡なのか、登山口まで行っただけに、とても気になります。
ということで、雨上がりの天ヶ城跡に登ってきました。
羽賀寺への道すがら雨が降っていたので、どうなるかと思いましたが、濡れずに行ってこられました。

羽賀寺の駐車場とキンモクセイ
まずは、天ヶ城跡のふもとにある羽賀寺の駐車場へ向かいます。
県道24号線の小浜インターチェンジ出口のすぐ西にある丁字路で北へ曲がって、橋を渡りました。
すぐに左(西)へ曲がって堤防道路を進み、次の橋で右(北)へ曲がって、しばらく川沿いに進みます。
あとは案内板にしたがって、集落の中を進んでいくと、羽賀寺の駐車場に着きました。
駐車場から羽賀寺へ 羽賀寺の入り口 庭園の入口
駐車場に自動車を停めて、羽賀寺の建物の方へ向かうと、芳しい匂いがあたりに漂ってきます。
香りにつられて庭園の方へ歩いていくと、秋なのでキンモクセイの花が咲いていました。
参道を歩いて、羽賀寺本堂へ

羽賀寺には以前一度訪れているので、天ヶ城登山口への行き方は判っています。
ただ何か変わっていると行けないので、念のために羽賀寺境内案内図を確認しておきました。
羽賀寺参道 階段を登って 羽賀寺本堂
前回は庭園の中を歩いたり、参道の途中にある池や藤棚などを見て歩きましたが、今回は先を急ぎます。
参道を羽賀寺本堂の方へ、足早に歩いていきました。

ちなみに本堂に向かって左側にある鐘つき堂では、参拝者が鐘を撞(つ)いても良いそうです。
本堂の中から出てきた方が、教えてくださいました。
天ヶ城山に登っていると、鐘の音が何度か聞こえてきました。
天ヶ城登山口を通り抜けて
本堂境内(左)、本堂 本堂境内(右)、天ヶ城登山口へ
ということで早速、天ヶ城登山口に向かいます。
本堂に向かって右側にある、小さな橋を渡って奥へ登っていくと、それはありました。

ご多分に漏れず天ヶ城登山口にも、獣害防止柵が設置されています。
扉を通り抜けたら、しっかりと内掛錠(カンヌキ?)をしておきました。
内掛錠とは、建物の内側から掛ける簡単な錠のこと。
打掛と書くこともありますが、それは現在の日本では花嫁が上に羽織る衣装を指す。
それにしても「天ヶ城登山口」と書かれた看板は、達筆ですね。
何書体で書かれているのかは判りませんが、何度見ても上手くて惚れ惚れします。
山腹の倒壊したお堂
横がけ道を歩いて尾根筋へ 湿った落ち葉の道
さて天ヶ城跡への道は、まず緩やかな横がけ道から始まりました。
先ほどまで雨が降っていたようで、足元の湿った落ち葉が登っていくのを妨げます。
倒壊したお堂広場(左) 倒壊したお堂広場(右)、登山道
すぐに着いた広場の片隅には、倒壊したお堂の残骸がありました。
裏手の斜面から流れ落ちる水が、柱を根元から腐らせてしまったのでしょう。

さらに登ったところでは、祠(ほこら)を保護する建物も、すこし壊れかけていました。
近年の異常気象で降った大雨が原因だと思われます。
さらに天ヶ城山を登っていきます。
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