福井県小浜市(おばまし)には、天ヶ城跡(てんがじょうあと)があります。
以前、何気なしに小浜市羽賀(はが)にある羽賀寺(はがじ)を訪れたとき、その登山口を見つけました。
ということで、雨上がりの天ヶ城跡に登ってきました。
羽賀寺への道すがら雨が降っていたので、どうなるかと思いましたが、濡れずに行ってこられました。

羽賀寺の駐車場に自動車を停めて、本堂まで参道を歩いていき、近くの天ヶ城登山口から、天ヶ城山に登り始めました。
延々と続く急勾配の固い尾根筋

さて羽賀寺本堂の近くにある天ヶ城登山口から、天ヶ城山に登り始めたのですが、とても登りにくいです。
根っこはまだ良いのですが、地面が岩場なので固く、表面には石が転がっていました。
間隔の広い丸太階段 登りにくい急勾配の坂
一応、丸太の階段が並んでいますが、細い丸太がただ斜面に固定されているだけです。
丸太の間隔が広いことに加えて踏面が斜めなので、せっかくの階段があまり役に立っていません。
岩が階段状になっている場所もあるので、かつては石段が削り出されていたのかも知れません。
岩が脆(もろ)くて崩れているので、よく判りませんが。
見張台跡にちょっと寄り道

天ヶ城山の尾根筋を登っていたら、分岐点に着きました。
右へ登っていけば天ヶ城跡に着くのでしょうが、その前に総合公園方面をすこし見にいくことに。
若狭総合公園方面へ 見張台跡らしき場所
歩いていくと、見張台跡だと思われる場所に着きました。
南の方を旧丹後街道が通っているので、たぶんここから行き交う人々を見張っていたと思われます。

ちなみにこのまま山を下っていくと、ふもとの若狭総合公園に着くようです。
広い駐車場が用意されているので、若狭総合公園から天ヶ城山に登っても良さそうです。
天ヶ城山頂上方面へ
天ヶ城山頂上へ 細長い尾根を歩いて 丘を越え
ということで、今度は天ヶ城山頂上方面へ登っていきました。
ここまでは上り坂ばかりでしたが、ここからは登ったり下ったりを繰り返します。
堀切に架かる土橋 斜面を見上げると空
天ヶ城跡に着いたかと思って何度かぬか喜びしていると、目の前に山城跡によく見られる堀切が現れました。
真ん中には、幅が広い土橋が架けられています。
土橋を渡って斜面を見上げると、樹木が伐採されているようで、木立の間から空が見えました。
いよいよ天ヶ城跡が間近なのかも知れません。
天ヶ城跡、南端の曲輪
南端の曲輪跡(左) 南端の曲輪跡(右)
緩やかにカーブを描く坂道を登ってくると、まっ平らな広場につきました。
ようやく天ヶ城跡にたどり着いたようです。
南端の曲輪跡から東の景色 奥へと続く曲輪跡
見晴らし場所があったので、とりあえず景色を眺めてみることに。
ふもとの田園風景と向かいの尾根が見えるだけで、目ぼしいものはなさそうです。

ただあたりには「天ヶ城跡」と書かれた立て札などが、全然見当たりません。
振り返ると曲輪跡が奥(北)の方へ伸びていました。
さらに天ヶ城跡を歩いていきます。
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