TBSテレビの「がっちりマンデー!!」を見ていたら、大手ではない家電メーカーの中にも、一芸に秀でた会社があって、その一芸に関しては大手にも引けを取らないとのこと。
そんな会社の中に、テスコム(TESCOM)という家電メーカーがありました。
テスコムはヘアドライヤーなら、風速で他所(よそ)に負けないそうです。

どこかで見たことがあるメーカーだと思っていたら以前、母が野菜のスムージーを作ろうと思って買った、使いやすいミキサーを作っているメーカーでした。
テスコムという家電メーカー

テスコムは、50年以上に渡ってヘアドライヤーを作っている老舗の家電メーカーです。
現在製造中のものだけでも、40種類以上のヘアドライヤーがあるそうです。
かなり売れているそうなのですが、一般の方にはあまり知られていないようです。
テレビを見ていても、テスコムのヘアドライヤーの CM を見たことがありません。

じつはテスコムのヘアドライヤーはプロ用なので、美容室(美容院も含む)だけで使われているのです。
一般の人に向けて宣伝していないので、知られていないのも無理はありません。
プロ用ヘアドライヤー「Nobby」
さてテスコムのプロ用ヘアドライヤーの商品名は、「Nobby(ノビー)」といいます。
全国の美容室の 70%で使われており、国内占有率(シェア)が一番になっているそうです。

美容師である母に尋ねたところ、ヘアドライヤーは長らくテスコムの「Nobby」を使っているそうで、美容院へ見に行くと 2015年製の NB1902 という製品が置いてありました。
仕事で使う材料などを購入するお店を通して、買ったそうです。
風速が比べ物にならない

プロ用ヘアドライヤー「Nobby」の一番の特徴は、その風速にあります。
美容師は濡れた髪の毛を乾かすとき、まず最初に地肌を乾かします。
ただ髪の毛は地肌に密集して生えているため、ヘアドライヤーの風速が遅いと、風が地肌まで届きません。

風速が速いと風がしっかり地肌まで届くので、髪に負荷を掛けず素早く乾かせるのです。
「Nobby」の出す力強い風のお蔭で手早く作業でき、美容師に喜ばれているようです。
シロッコファンを採用

その力強い風の秘密は、水車に似たシロッコファンを採用しているところにあります。
シロッコファンは、回転しながら次々に羽が空気を送風口へ送り出すので、力強い風を生み出します。
またファンの左右に空気の取り込み口があるので、大量の空気を取り込んで送り出せます。

他方一般のヘアドライヤーは、扇風機などに使われているプロペラファンを採用しています。
ファンの回転面から垂直に空気を送り出すので、小さなプロペラファンではあまり強い風になりません。
耐久性
プロ用のヘアドライヤーは美容室の営業時間中、頻繁(ひんぱん)に使われます。
一般のヘアドライヤーのように、1日数回ていど使われるだけではないのです。

ということでテスコムの工場では、日々さまざまな耐久試験が実施されています。

また樹脂製のシロッコファンに重さの偏りがあると、壊れやすくなってしまいます。
重さが均等になるように、型に樹脂を流し込む口をいくつかに分けているそうです。
あとがき
もともとはプロ用のヘアドライヤーとして開発された「Nobby」ですが、今では一般向けの商品もあるそうです。
シロッコファンを採用しているので、本体が大きくなってしまいましたが、髪の毛に負荷を掛けずに素早く地肌を乾かせるので、よく売れているようです。
ただし持ち手は折り曲げられないので、コンパクトにはなりません。
旅先には、別のヘアドライヤーを持っていくのが良さそうです。
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