昨年、石川県の能登地方に、お寺巡りをするために行ってきました。
おもな目的はお寺巡りだったのですが、折角行ったのでついでにいろいろ見てきました。

まずは、実家の宗派が曹洞宗なので、曹洞宗に縁の深いお寺である「永光寺(ようこうじ)」と「總持寺祖院(そうじじそいん)」の2ヶ所をまわってきました。
今回は、石川県輪島市の總持寺祖院ついて書きます。
能登国一之宮は素通りして
石川県羽咋市の永光寺(ようこうじ)を出て、しばらく国道159号線を南西方向に戻り、適当なところで西に向かう道に入り、国道249号線に出ました。
總持寺祖院に向かうため、国道249号線を道なりに北上していると、能登国一之宮の気多神社がありましたが、今回はお寺巡りが目的でしたので、通り過ぎてしまいました。

ちょっと、勿体無かったですね。
しかし、しばらく行ったところで、案内板に突如現れた「巌門」の文字は、とても気になってしまいましたので、急遽(きゅうきょ)行ってみることにしました。
海の中の大岩に自然にできた巨大な穴
国道249号線の途中で、県道36号線に入り、海岸沿いの見晴らしのいい道路を走りました。案内板に誘われるがままに進んでいくと、うまい具合に駐車場があります。
そこは「能登金剛センター」という、ドライブインでした。

能登金剛センターの駐車場に車を停めて、眼下に見える海沿いの岩場へと続いている階段をゆっくりと下りていくと、そこには岩に空いた巨大な穴、巌門(がんもん)がありました。

長年にわたり波風に晒(さら)されたため岩は侵食され、その岩に空いた穴は向こう側まで見通せるようになっています。
自然の脅威を垣間見られました。
海の近くで食べる海鮮丼
さて巌門を見終わって、能登金剛センターまで階段を登ってくると、丁度お昼どきでした。
能登金剛センターの一郭には、海の幸を提供する食堂があります。
海の幸を食べることは、今回の旅のもう一つのお楽しみでした。

食券を買って、カウンターでおじさんにその食券を渡し、しばらく待ちます。
できあがった海鮮丼は、新鮮な魚介類が載っていて、たいへん美味しかったです。
とうとう、總持寺祖院に到着

諸嶽山 總持寺祖院(そうじじそいん)は、石川県輪島市にあるお寺です。
まずは県道36号線に戻りふたたび北上、すぐに国道249号線に出ますので、そこからはひたすら国道249号線を北上しました。
東に向きだしたら、目的の總持寺祖院はすぐ近くです。

丁字路「總持寺口」で右折して、しばらく行くと前方に総持寺祖院の門が見えます。
しかし、門まで行ってはいけません。
門の 150メートルほど手前右側に、駐車場がありましたので、そこに車を停めました。
曹洞宗の大本山
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、總持寺(そうじじ)といえば、神奈川県の横浜市鶴見区の總持寺が、永平寺とならび曹洞宗の大本山として有名です。
実は、明治31年の大火で焼失するまでは、總持寺は能登の輪島にありました。
その後明治44年に、總持寺は神奈川県横浜市鶴見区へ移転されることになりました。

大本山が 2ヶ寺とも北陸にあると、自然災害のとき同時に被害を被るおそれがあるので、リスク分散のため永平寺から離れた場所に置いたのでしょうね。
ただその後、能登の總持寺は大正、昭和にかけて總持寺祖院として再建されました。
能登半島地震の被害を修復中

なお總持寺祖院は、平成19年に起きた「能登半島地震」の影響で、いまでも建物を修復中です。
建物がたくさんあり、その修復にかかる費用も莫大なため、10年ほど経った現在でも、修復は続いています。

多くの建物が修復中でしたので、限られた建物しか拝観できませんでした。
ただ、本堂に展示してある山岡鉄舟の書は、見ごたえありましたよ。
ギャラリー「峨山道トレイルラン」

またお寺の廊下に、過去に行われた、「峨山道トレイルラン」の様子を写した写真が、展示してありました。
13里もの険しい山道を走らなければならないので、2日間の行程です。

参加者のみなさんは、かなり大変そうでしたが、ゴールしたときの達成感は半端ないように感じられました。
そう言えば峨山道の出口が、総持寺祖院の経蔵から道を挟んで反対側にありましたよ。
こちら側は、永光寺にある峨山道の入口と異なり、舗装された平坦な道でした。
次回は、NHKの朝ドラ「まれ」の舞台についてです。
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